スペクター

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女のスペクターのレビュー・感想・評価

2.5

『The MUMMY』 17.7.28 公開初日観てきました。


『ハムナプトラ4』と噂されていた本作品、実はそうじゃなくリブート作品。
ややこしい話であるが、『ハムナプトラ』が1932年の米怪奇映画『ミイラ再生』をリメイクしたものであるので、これは『ミイラ再生』のWリブートということになる。

何故、こんなことになったのか?
ユニバーサル映画が怪奇映画をリブートした
新シリーズ “DARK UNIVERSE” を誕生させ、
その第1作としたかったのである。

ラッセルクロウのヘンリー・ジキル博士の登場もそのためである。

さて、本作。
残念ながら中途半端である。
ハムナプトラを意識して作られてはいるも、
①古代ストーリー設定の凄み、②現代謎解き過程のコミカル性、
いづれも、『ハムナプトラ』には及ばない物足りなさが伴う。

トム・クルーズが前面出てしまってトム・クルーズ映画になっているが、
M:Iのようなハラドキアクションでもない。
なんか、バイオ・ハザードのスピンオフ作品のような。

同じ時期にキアヌ・リーブスのチャプター2(R15)などやっているから
余計タイミングが悪いときている。

キャスティングは決して悪くない。
*アナベル・ウォーリス(ジェニー役)、登場場面、いきなりトムクルーズ(ニック役)の頬をはたくシーン、仲々いいね。
*ソフィア・ブテラ(アマネット役)、小柄だけど古代王女の雰囲気は備わっている。
*ラッセル・クロウ(ヘンリー・ジキル博士役)、勿体無い、役不足の感はするが、今後 “DARK UNIVERSE” シリーズのレギュラーキャストとして頑張ってほしい。

VFX, DOLBY ATMOS, DTS技術などによる映像・音響効果は申し分ない。
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