群青

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女の群青のレビュー・感想・評価

2.2
まず今作の話をする前に一つ。

映画界において今や飛ぶ鳥を落とす勢いなのがMCU。
MCUとはマーベルのヒーローを単独作品に終わらせず同一の世界にいるという設定にして集結させる流れにするというコンセプトだ。

2000年前半のヒーロー映画は20世紀フォックスのXMEN、ワーナーのバットマン、そしてソニーのスパイダーマンという具合だった。ダークナイトが2008年にヒーロー映画として規格外のヒットを飛ばした同年、マーベルは起死回生の手としてアイアンマンを製作。これがヒットし後のアベンジャーズにつながった。
今年公開のアベンジャーズ3はMCUというシリーズでは19作品に登るがその状態でヒーロー映画トップの成績を残した。今作においてMCUはヒーロー映画だけでなく映画会としても記録的な快挙を成し遂げている。

一方、ソニーのスパイダーマンはアメイジング・スパイダーマン2が(ソニー幹部の)思ったような成績が残せず、MCUと合流させることによってシリーズを続行。
ワーナーのバットマンもスーパーマンやほかのヒーローとコラボした世界観を作り上げたがワンダーウーマン以外はうまくいっていない。
20世紀フォックスのXMENは元々2000年代前半からシリーズを重ねており、早めに終結。続編を作ってはいるがパワーが足りず、結果的に今まで出し損なっていたデッドプールのやりたい放題に任せている。

要はマーベル以外は頑張っているもののマーベル程爆発しているとは言い難い

前置きが長くなったが、ヒーロー以外でもなんとか自社でもコラボモノをということで名乗りを挙げたのがレジェンダリーのゴジラやキングコングをコラボさせるモンスターユニバースと今作のダークユニバースだった。

ダークユニバースも今作を機に、ジョニーデップの透明人間、ハビエル・バルデムのフランケンシュタインを予定しており、ダークユニバースですよ!っていうキャストたちのかっこいい集結写真も撮影していた。

していた…のだ…


だがしかし!
今作のビックリするほどの低収入により企画そのものが暗礁に乗り上げてしまった…笑
あんだけかっこいい集結写真も幻となってしまったのだ…

主演のトム・クルーズは悪くないといえる。お話が面白くなかったのだ…


敵のなんだかよくわからない行動とトム・クルーズのイマイチなキャラ。伏線のためのラッセル・クロウ(後のジキルとハイド)のストーリー割り込みなどなど。
既視感だらけの絵面もマイナスだった。
久々のお金をかけた割には面白くねえ!という作品だった笑
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