鳥さんの瞼

おんなのこきらいの鳥さんの瞼のネタバレレビュー・内容・結末

おんなのこきらい(2014年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

数年前観たが、好きそうなのに記憶になかったため再視聴。

・可愛い子は観ていてたのしい
・恋人のいる人間は気軽に傷心の人間を慰めてはいけない
今回の大まかな感想は以上二点。
ストーリー仕立てのMVとして観ると楽しいかも。


設定についてはいくつか疑問点。
・登場人物の性格
→キリコちゃんは性格が悪い、という設定だったけれど、普通にバーの新人ちゃんや黒っぽい女上司の方が性格がキツくみえる。先に仕掛けてるの大体先方。あと色情狂の人もベタにクズ
・過食嘔吐が非現実的
→「可愛い食べ物」限定らしいのでなんとも言えないけれど、カショオにしては食べ物や食べ方が不自然なような。特に設定に活きている訳でもないので要らないと思いました。

でも妙にリアルで生々しい部分も数多。
キリコちゃんの薄い台詞や落ち着きのなさ、バリエーションのない服、終盤何故か勝手に泣いているコウタさん、ケンジくんの冴えない学生っぽさなど、妙に「見たことあるかも……」という部分をついてくる。そこが視聴者の共感出来る点なのかしら。


筋としては、
上っ面で生きてきた子が素で仲良く出来る人に出会ったが苦い失恋→成長
という感じでしょうか。
ラストからして、キリコちゃんが「可愛い」を棄てたようにも読めるのですが、個人的な好みとしては今も自分を可愛いと思っていてほしいな、なんて思います。
森川葵さん、チャーミングだった。
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