このレビューはネタバレを含みます
［n回目］
2022.09.24
正直何回観たか忘れた。
［1回目］
つまんない夜中に観たくなる。
【前半】は 洋服も、食べ物も全部可愛くて
言動すべてが作り物のような世界観。
可愛いのに性格の悪さが見え隠れして
毒のあるふわふわファンシー映画。
【後半】はカラフルな前半に比べて
ナチュラルなトーンの洋服に
食べ散らかしたお菓子たち、
自分で切ってしまった短い髪の毛。
表面上見えなかったものの中身が
全て家の中に詰まってた感じ。
スイーツを食べてる可愛いシーンは
後半で袋のゴミとして残ってて、
綺麗に伸ばしてた長い髪も、
ボサボサの短い髪に。
今まで積み上げてきたものが
全て崩れてしまったみたい。
コントラストがすごく好きだったな。
会社の先輩に刃向かうシーンや
キリコがサヤカに牙を向けるシーン、
しっかり自分を持ってるようだったけど
実際は誰よりも気弱で、寂しくて
愛されたい。
どうして、可愛くても
好きな人には振り向いてもらえないのか。
やっと素の自分を愛してくれると
思ったのに、
コウタには相手がいて
振り向いてくれないなんて
見てる側にも
悲しくて裏切られた感が
痛いくらい伝わった。
公園まで追いかけてきてくれるシーンは、
本当は心のどこかで
迎えに来てくれないかなって
思ってたんだよなー。
かえってその優しさが辛いけど。
どうせ私の元に来てくれないのに。
外見が可愛いだけでも
十分 愛されると思うのにな。
期待してた以上に
可愛いと苦しさが詰め込まれてて
素敵な映画でした。
