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ローマに消えた男のsadieのレビュー・感想・評価

ローマに消えた男(2013年製作の映画)
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ちょうど総裁選だからいろいろと考えさせられるなと思う。

べつに日本の政治化が海外の政治家と比べて劣ってるわけではないし、そもそも何を基準に良い政治家であるなんて考えることは野暮ですな。

まぁしかし、アメリカやフランスでは幼い頃から人前に立ち、はっきりとした声で明快でかつ機転のきいた言葉を述べれることが、ある種の人間としての鑑であると長く考えられているわけで。

やはりそうやって見た目が良い方が評価があがるのであれば、それはどんなに頭が悪い凡人であってもちょっとの努力で解決できる課題であろうから、やってみる価値はあるのだろう。

と、まぁたらたらと綴っておいて、この映画って実は消えたエンリコの話なのだと思う。主人公的な。けっきょく彼は長いバカンスを貰い、再起を遂げることになる。
だからやはり彼の側が重要というか、政治家にもプライベートの部分があって、むしろそちらに比重をかけることの価値や意味を問いただす映画なんじゃないかなと。

中年のサラリーマン(ここでは老年の政治家)が若い女の子とプールで遊ぶことは、ある種の転機をもたらすことができる、と訴えているようで、いかにもイタリアらしいなと思いました。

あとパリとローマの街並みが見れてよい感じでした。久しぶりに行きたいですなぁ。
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