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イタリアは呼んでいるのDickのレビュー・感想・評価

イタリアは呼んでいる(2014年製作の映画)
5.0
初版2015.05.27

●英国の人気コメディ俳優スティーヴ・クーガン(49)とロブ・ブライドン(49)の2人が、イタリアのグルメを取材することになり、イタリア半島を5泊6日で南下する。イギリスを追われてイタリアに暮らし、波瀾万丈の人生を送ったロマン派詩人、バイロンとシェリーの足跡を辿ることもサブ目的。
●世界遺産を含む景観と一流のレストランとホテルでの豪華な郷土料理とワイン。羨ましい限り。
バイロンやグレタ・ガルボが泊まったスイートに泊まれるなんて!
料理に合わせて挿入される、かなり詳しい調理シーンも嬉しい。
途中、美女とのアバンチュールもあるが、2人が自分の人生を振り返り反省し、再出発するエピソードもあり、バランスを取っている。
●しかし、本作の最大の特長は2人のお喋り(マシンガントーク)に登場する多数の映画と音楽とスターの名前とエピソード。そして、2人によるスターの物真似。いやあ、映画オタクには堪えれれない貴重な作品だ。

▲2000年8月にNCTで公開されたゴダールの『映画史 第Ⅰ部(88-98/149分) Histoire(s) du cinéma』、『映画史 第Ⅱ部(95-98/119分) Histoire(s) du cinéma』には膨大な作品が登場するが、ついていけない。テキスト・資料としては貴重だが、娯楽映画とは言えない。これに比べると、今度の本作は楽しく親しみが持てる。

●登場する主な映画のタイトル:
『悪魔をやっつけろ』、『甘い生活』、『イタリア旅行』、『カポーティ』、『クレイマー、クレイマー』、『軽蔑』、『ゴッドファーザー シリーズ』、『ダークナイト ライジング』、『ダーティハリー』、『007 シリーズ』、『鳥』、『ノッティングヒルの恋人』、『バウンティ/愛と反乱の公開』、『フランケンシュタイン(94)』、『ミニミニ大作戦』、『ローマの休日』、等々。

●スターや監督達:
ウディ・アレン、アニタ・エクバーグ、グレタ・ガルボ、トム・クルーズ、マイケル・ケイン、ヒュー・グラント、ダニエル・クレイグ、トム・ジョーンズ、ロバート・デ・ニーロ、イングリッド・バーグマン、トム・ハーディ、ハンナ・バーベラ、アル・パチーノ、ブリジット・バルドー、ミシェル・ピコリ、ジョン・ヒューストン、マーロン・ブランド、ピアース・ブロスナン、クリスチャン・ベール、サイモン・ペグ、グレゴリー・ペック、オードリー・ヘプバーン、ハンフリー・ボガート、ダスティン・ホフマン、フィリップ・シーモア・ホフマン、アンソニー・ホプキンス、マルチェロ・マストロヤンニ、マイケル・マン、ロジャー・ムーア、アラニス・モリセット、ロバート・レッドフォード、ロベルティーノ・ロッセリーニ、ジーナ・ロロブリジーダゴア・ヴィダル、等々。

●その他のキーワード:
「パパラッチ」、「スカイプ」、「ベンチマーク(Benchmark)」等々。

■原題「The Trip to Italy/イタリア旅行」
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