ユタ

ユタの感想・レビュー

人生は小説よりも奇なり(2014年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます。

おじさんゲイカップルが結婚したことで職を失い、住む場所を失い離ればなれになってしまうが…という話。

面白かった。丁寧な演出しますね、この監督。初めてアイラサックス監督の作品を見たのですが、冒頭数分で「あ、これは好きな映画だ!」と小さく心の中でガッツポーズしました。

ポリコレなんてクソ喰らえ、みたいな時代の流れを感じるニュースをよく目にするこの頃、マイノリティの問題を考える時、
ただ単純に「正しさ」を主張することで差別や偏見がなくなって行くのかな?どういうスタンスで向き合って行くべきなんだろう?と最近考えていました。

この映画も一応マイノリティの恋愛を描いているのだけど、アプローチは自然体そのもの。

声高にマイノリティの権利を主張したりしないし、彼らを追い詰める側の人間を過剰に悪者に仕立てたりもしない。
ただただ「そばにいたいと思う人のそばにいること」について、「人生の美しさ」について語りかけてくるような作品。


愛というわけのわからない、不思議な、だけどやたら優しい光が照らしてくれているお陰で私たちはどうにか生きていける。

そんなことを感じさせてくれるラストシーンに、見とれてしまった。