人生は小説よりも奇なり(2014年製作の映画)

Love Is Strange

上映日:2016年03月12日

製作国:
  • アメリカ
  • フランス
  • / 上映時間:94分
    監督
    アイラ・サックス
    脚本
    アイラ・サックス
    マウリシオ・ザカリーアス
    キャスト
    ジョン・リスゴー
    アルフレッド・モリナ
    マリサ・トメイ
    シャイアン・ジャクソン
    ダーレン・E・バロウズ
    チャーリー・ターハン
    クリスチャン・コールソン
    ハリエット・サンソム・ハリス
    ジョン・カラム
    マニー・ペレス
    マイケル・J・バーグ
    クリスティナ・カーク
    アンドリュー・ホークス
    あらすじ
    ぼくらは結婚して、家もお金も仕事も失った。それでもまるごと愛おしい、我らが人生! ニューヨーク、マンハッタン。39年来連れ添ってきた画家のベンと音楽教師のジョージは念願かなって結婚した。周囲の祝 福を受けて、二人の新たな生活は順調に始まるはずだったが――。同性同士の入籍が理由でジョージは仕事をクビにな り、これまで絶妙なバランスで保たれていた生活はいとも簡単に崩れてしまう。保険、年金、不動産......現実問題が次々と 押し寄せ、二人は長年暮らしたアパートメントを離れ、新婚早々に別居を余儀なくされる。社会からの根強い差別と肩身の 狭い居候生活に心が押しつぶされそうになりながら、ベンとジョージはありのままの自分を理解してくれる人がいることの幸 福に改めて気づく。そんな矢先、予期せぬ出来事が訪れる・・・

    「人生は小説よりも奇なり」に投稿された感想・評価

    このレビューはネタバレを含みます

    おじさんゲイカップルが結婚したことで職を失い、住む場所を失い離ればなれになってしまうが…という話。

    面白かった。丁寧な演出しますね、この監督。初めてアイラサックス監督の作品を見たのですが、冒頭数分で「あ、これは好きな映画だ!」と小さく心の中でガッツポーズしました。

    ポリコレなんてクソ喰らえ、みたいな時代の流れを感じるニュースをよく目にするこの頃、マイノリティの問題を考える時、
    ただ単純に「正しさ」を主張することで差別や偏見がなくなって行くのかな?どういうスタンスで向き合って行くべきなんだろう?と最近考えていました。

    この映画も一応マイノリティの恋愛を描いているのだけど、アプローチは自然体そのもの。

    声高にマイノリティの権利を主張したりしないし、彼らを追い詰める側の人間を過剰に悪者に仕立てたりもしない。
    ただただ「そばにいたいと思う人のそばにいること」について、「人生の美しさ」について語りかけてくるような作品。


    愛というわけのわからない、不思議な、だけどやたら優しい光が照らしてくれているお陰で私たちはどうにか生きていける。

    そんなことを感じさせてくれるラストシーンに、見とれてしまった。
    とにかく冒頭のピアノの音が心地よ過ぎて眠れる、、というのがこの映画全体の印象。

    周囲が何だかんだ言いながらも手を貸してくれる良い人達で良かったよ。
    まあこのゲイカップルかわいいんだけどさ結構好き勝手やってるから、そこが人間として出来すぎてなくて良いんだろう。(笑)

    ラストのスケボー×夕陽は心に滲む感じだ。
    終わりよければ全てよし。
    音楽が心地いい。
    性別はどうあれ

    愛し愛される相手がいることは

    とっても素敵だと感じた。
    切なくて愛おしい、そんな美しい映画です。
    おじさん2人のカップルを巡る話。物語はハッピーエンドから始まり、ハッピーエンドのその後の、トラブルと日常が波のように寄せては返し続いて行く。人生における充足と虚しさは表裏一体だと言うことをさりげないタッチで描いた映画。これは愛を信じている人から見た世界で、他者との間にある愛とは何かを感じさせてくれた。映画のなかのそれは些細なもので、不確かで強いものだった。この映画にはなにか背中を押したり、ヒントになることはなにもなかったけど、今の関係はどうなって行くんだろうと、ふと不安を覚えて行き詰まったときにそれとなく思い出したい。

    このレビューはネタバレを含みます

    違う邦題を付ければ良かったのに、と思ってしまったぐらいタイトルから想像するのとは違う内容の映画でした。

    原題を、そのまま訳した感じのタイトルですけど、邦題にすると捉え方がだいぶ違うかもしれないですね。

    ゲイのおじさんカップルのお話で、NYでの法改正に伴い同性婚が認められるようになり、39年連れ添ってきた画家のベンと音楽教師のジョージが入籍をします。

    入籍もして幸せ満開なはずのジョージが、急にカトリックでは同性婚は、認められないという理由から仕事をクビにされてしまいます。

    金銭的な問題から、家を売ることになり、2人は新婚早々に別居して、親戚の家にホームステイをすることに…

    物語としては、淡々と地味に進んでいきますが、主演2人の演技が凄く良く、おじさん2人のイチャイチャを見てるはずなのに、とても切なく美しく見えてくるのが、不思議です笑

    この、物語には少年が深く関わってきますが、最後にベンの絵を届けて夕陽に向かうラストは良かったです。
    きっと、ベンの葬式に出なかったことで、ベンの死を実感出来てなかったんでしょうね。
    絵を渡して、暮らしてた部屋を見て、本当にベンが死んでしまったことを実感して感情が溢れ出てしまったのかなー。なんて思ってしまいました。

    それにしても、スポットライト世紀のスクープでも、思いましたけど、キリスト教の人達って権力を持ちすぎじゃないですかね。
    1つの正義感にとらわれてる人って、やっぱりこわいなぁ…
    タイトルが気になって見てみた。

    熟年結婚したゲイカップルの話。
    良くも悪くも波がなく、ゆったりみる映画。
    タイトルから期待していた内容とのギャップから、個人的には少し不完全燃焼。

    劇中に流れるクラシックとの相性は良くて、久しぶりにクラシックコンサートに行きたくなった。
    主役の二人が遭遇する問題にはゲイであることが理由のものも単純に他人どうしが一緒に暮らすことのむずかしさに起因するものもある。主人公たちもまわりのひとたちも悪意はないけれどいつでも他人を適切に慮れるほど完璧な人間ではないという点において違いはなく、ひとりひとりがそれぞれの背景をもった人間として描かれていて、"善良なマイノリティと無神経なマジョリティ"という雑な構図になっていないところがとても好き。
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