ドラえもんは猫型ロボット

地下に潜む怪人のドラえもんは猫型ロボットのレビュー・感想・評価

地下に潜む怪人(2014年製作の映画)
3.1
POV形式のパニックトレジャーハント映画。

観たままの感想を。

タイトルから怪物に追われる映画を想像するが、物語は『インディージョーンズ』ばりに、パリの地下墓地に秘宝を探しにいく話になっている。

父親の死から、取り憑かれたように「賢者の石」を追う女性トレジャーハンターが主人公だが、なかなかイカれてる。
友達を見殺しにして留置場に置き去りにしたり、墓地に引っ張っていったり。
後半の怒涛の展開も、彼女が主人公ならではの疾走感で、意外な結末を迎える。

しかし、タイトルにある怪人はほとんど出てこない。
邦題の付け方がおかしいためだ。
原題を訳すと、作中の大事なシーンでもある、『上にあるものは下にもある』となるらしいが、原題のままでは、観客も呼び込めないだろうから、妙な邦題も仕方ない。
モンスター映画を期待した人は残念と思うしかない。

絶望的な状況下での謎解きや、地下墓地からの脱出などは緊張感があって良かったが、主人公以外の登場人物の掘り下げが浅く、ピアノや燃え盛る車など、彼らのトラウマ要因が突然舞台装置として表れるのには困惑した。

テンポは良かったが、そこまで嵌まれなかった。