みみみ

コングレス未来学会議のみみみのネタバレレビュー・内容・結末

コングレス未来学会議(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

め〜〜ちゃ良かった……。導入の、役者をスキャンしてすべてCGが演技をし作品を作るというロビンに持ちかけられた契約。技術発展がどんどん進む中、役者が芝居をする意味について考えることが多々あるのでとても身につまされた。この部分、最後に人々が現実を捨てて幻想の中で生きていることと同じ様に感じる。人が人間として現実を感じながら生きていく意味ってなんだろう。
最初にネタバレを聞いてから見ていたけど、アニメと現実の切り替えにギョッとしちゃった。ぬるっと変わるじゃん……。
今でも全部は言語化出来ないけど、アニメーションのシーンがとにかく怖くて苦しくて、めちゃめちゃ不安だった。息が詰まる感じ。現実と幻想の境界がわからない。生きているのか死んでいるのかすらわからない気がした。
ずっとドキドキしながら見ていたけど、唯一、アーロンと同じになりたいって薬を吸ったシーン、あの後、空に飛び立つのがとても綺麗で。
あれだけ地上に様々なフォルムの住人たちがひしめいているのに、誰一人空を飛んでいる人がいないところも、アーロンはこの幻想が始まるずっと前から彼だけの美しい幻想の世界を生きていたのだと言われている様に感じて、余計に綺麗だと思ったのかも。
最後にアニメーションに戻って、アーロンに、彼が生きている場所に辿り着くシーン。やっぱりちょっと苦しかったけど、やっと彼に追い付けた気がしてとても愛おしく思えた。
みみみ

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