kazマックスグローバーレッド

コングレス未来学会議のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

コングレス未来学会議(2013年製作の映画)
3.5
『ソラリス』『イカリエ-XB1』のスタニスワフ・レム原作、ロビン・ライト主演のメタフィクションSF。
女優ロビン・ライトをスキャンしてデジタル化すれば若い姿の彼女を永遠にスクリーンで使用出来てそのキャラクターはスタジオの所有物、ロビン・ライトは多額の契約金を受け取り、引退して用無し。キアヌ・リーブスもスキャンの契約を済ませてるんだって。
映画会社ミラマウントはミラマックスとパラマウントとを合体させてるんじゃないでしょうか。


20年後に女優を引退したロビン・ライトがアニメ専用ゾーン「アブラハマシティ」に入り込んだとこからアニメ化するトリップ映像。
ブッダとキリストとモハメド・アリが談話してるかと思えばピカソ、グレース・ジョーンズ、マイケル・ジャクソン、クリント・イーストウッド、シンディ・ローパーもいる。あの人は明らかにトップガンのトム・クルーズだろうな。


この映画を見ていたら20年前に読んだ「デジタル化されたハリウッド俳優が映画出演する未来」を描いたコニー・ウィリスの小説「リメイク」を思い出した。亡くなった後も俳優が全盛期の姿でスクリーンに生き続ける未来はもう近いかもしれない。
アニメでは「ワンピース」で松田優作が青キジとして生き続けてるしね。しばらく青キジ出てこないけど肖像権取ってないからもうアニメで使わせてくれないのかな。

最近じゃマーベル原作者スタン・リーの肖像権をディズニーが契約して今後20年間は使用出来るってニュースもあったね。やっぱりコングレス未来学会議はそこまで来ている…。