この映画の半分はベンジーへの愛でできています
シンジケートは存在する。米国内では透明性を担保するためにIMFの解体が決定され、ヨーロッパでシンジケートを追っていたイーサンは拘束される。拷問を受ける寸前で謎の女性スパイ・イルサに救われたイーサンは、シンジケートの正体暴くため、ベンジーを招集する
現状ではシリーズベスト！1作目のエッセンスを濃く継いでるように感じました。頭脳戦の展開と、ここぞというところで登場するマスク、敵か味方かわからない女性の存在など、観たかったミッション・インポッシブルを観た。それでいてシリーズを追うごとに増えてきたコメディ要素は今回も充実。無茶なアクションへのベンジーのリアクションと、「動けないトム」が最高に面白かった。潜水終わりのカーアクションがおもしろすぎる。トムが見上げるような敵と闘ったり、正直イルサの方が見せ場多かったりと意外な展開はかなりフレッシュ。
加えてシリーズを重ねてきたからこそのルーサーとの信頼関係もよかった。直接の絡みはほとんどないけれど、ルーサーがよき理解者であることがよく伝わる
敵役の気味悪さもシリーズ屈指。姿を見せない、どこから見られているかもわからない。脚本上のキャラということ以上に、ショーン・ハリスの血の通ってない声色と目の動きは、並みのホラーより全然怖かったです
アクションを盛り上げすぎないカットは割と好みでした。かっこいいところをこれ見よがしに映すのでなく、むしろ痛がってる表情をよく見た印象。これがなかなか新鮮でしたね
トゥーランドットとの関連で「誰も寝てはならぬ」の使い方とかも面白いけど、正直音楽は微妙。マイケル・ジアッキーノの音楽が好きだったんだけどなあ
