あきしげ

ザ・スクリブラーのあきしげのレビュー・感想・評価

ザ・スクリブラー(2014年製作の映画)
1.5
イメージ・コミックから発売された、
グラフィック・ノベルが原作である。

2006年に発売され、
96ページに及ぶ作品。

パッケージは典型的なアメコミ映画を彷彿させ、
『キック・アス』、『アイアン・フィスト』と、
似たような世界観だという宣伝文句があります。

『キック・アス』はまだいいにしても、
『アイアン・フィスト』はマイナーだ。
知っている人は少ないだろうタイトル。
それを例題に出すほどだから大変です。

「スクリブラー」とは「乱筆家」を差し、
主人公に大きく関わる設定だと言えます。

本作での登場人物はみんな社会不適合者。
それが一つの高層ビルに集められている。

主人公のスキは多重人格障害。

更に高層ビルの住人も個性的である。

セックス依存症のクレオ、
ジーナ・ガーションが演じる。
大蛇とエジプト的な人物。

衣服恐怖症のエミリー、
当たり前のように全裸で歩く。
アシュリン・イェニー。

自傷癖の唯一の男ホーガン、
本当なヤリチンの詐欺師です。
ギャレット・ディラハント。

攻撃性人格障害を持つアリス、
ずっと犬を探す実は大役を担う人物。
ミシェル・トラクテンバーグ。

という社会不適合者が集まっている。

ここまではもの凄く期待できる。
だけど、ストーリーはガッカリ。
ワケが分からない内容であった。
特に終盤の超展開は実にスゴイ。

主人公は人格を統合する治療を受ける。
“重複脳焼滅装置”を用いて人格を統合。
余計な人格を焼いて消滅させる粗治療。

しかし、その装置が物語を大きく動かす。

本当の自分を見出した主人公のスキ。
それによって全身に文字が浮かんで、
声じゃなく浮かんだ文字で会話する。

加えて空も飛んで、怪力を発揮して、
髪の毛が伸びて、壁に貼り付きます。

超人覚醒と言っているけど、
その過程が超展開すぎる上、
内容がメチャクチャすぎて、
途中からついていけません。

もう登場人物が勝手に物語を進めている。
マトモな説明がないまま超人に目覚める。
主人公がそうなるのはある程度納得する。
問題はその相手になる悪役が唐突すぎる。
伏線が弱すぎて超展開にもほどがあった。

世界観とキャラクターは悪くない。
内容と設定がぶっ飛び過ぎている。
地に足を付けるべき構成だと思う。
キャラクターがいいだけに残念だ。

RE-133