ドリームという邦題で油断したところへ、冒頭のシーン。
震えるハンディーカメラ、物陰からのアングルは恐る恐る「そちら側」にのめり込んでいく主人公の心情か。
実際あの頃、人々は為す術なしだったに違いない。
アメリカという国が「誰の作った、誰の誰による誰のための国」なのかというくだりには、絶望のため息が洩れる。
きっと変わらないアメリカ。
リーマンショック
サブプライムローン
金融側からの視点で描いた映画は何本か観たが、現場で起こっていたことの再現を見るのは初めてに近い。
なんで低〜中所得層がローンを組んでバンバン家を建てたのか、どうして破綻したのかというこの映画の背景、前段階を知りたければ「マネーショート」という映画をオススメ。
ラスト、髪型のせいもあるだろうが
彼が一瞬天使に見えた。
映画はここで終わる。
しかし現実ではこのあとも人生が続く翻弄された人々がいる。
キツいな。