ダイヤモンド

ハングリー・ハーツのダイヤモンドのレビュー・感想・評価

ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)
2.5
母と子の強い絆の前にしては、父といえども立ち入れない領域がある_。

わが子に独自の食育を施すミナは過度に神経質になってしまう。その末、通常の乳児よりも発育が遅く、栄養不足にもなる。それでも医者に診せることを峻拒する彼女を説得しようとする夫ジュードは、妻を気遣いつつ、わが子をなんとか正常に育てようと苦悩する。

わが子を想う母の愛は、時に盲信的。そんな時、夫というのはなんと無力な存在なんでしょう。それでも愛妻を支え、我が子を助けようとする必死な姿は感動的である半面、観ていてつらいものがありました。

ところで、ミナがあのようになってしまったのは何度か見た夢、鹿が撃たれるというものに一因があるのでは。なんらかの理由であの夢が近い将来への警鐘として、彼女の中で鳴り響き、影響を与えたのでは。