◆アル・パチーノの俳優力◆
パチーノ好きにはたまらない彼ありきの作品。
日常系でロマンスやファンタジーっぽさも。
前のめりに観る映画ではないです
ファニーという猫と暮らす偏屈な鍵屋マングルホーン。
役の作り込みがすごい。
眉をクイッとしてメガネを下ろす仕草
脂っこい長髪に左耳のゴールドピアス
電球を替えるだけでエモいってどういうこと?!
70代で"あぁクララ 君に会いたい
君を想わない日は1日もない"
って独白がピタッと嵌まるパチーノ先輩の渋さ♡
愛を求めてるのに近付き過ぎると相手を傷つけてしまうハリネズミのような男。
最愛の女性を傷つけ失った過去を悔やみ続け、自分を責めている。
間欠泉のように癇癪をおこす
デートではホリー・ハンターを泣かせちゃう。
彼女の演技がまた絶妙。
「君はまるで競走馬みたいだ」はウケた笑
めんどくささが萌えますw
テキサスの午後の陽光
スロットマシーンの光に浮かぶ横顔
ナイトクラブの喧騒とネオン
デヴィッド・ゴードン・グリーンってエモい映像を撮りますね
孫娘と遊ぶくだりや
ファニーを抱いて歩くシーンとか
珠玉ってます。
"鍵"がわりと露骨なメタファーになっていて
店の鍵を開けるシーンから始まり、
ラストのインロックシーンとなる。
厭世観でガラス玉のようだった瞳に希望の灯がともるラストが染み渡ります
"奇跡を起こす男"マングルホーン
鑑賞後の気分がすごく良い。
製作費400万ドルってことはインディペンデント系なのかな？
ギャラが安くても作品を選んで出演するパチーノとホリー・ハンターが素敵だなと思った。
＊少年野球の元コーチには見えんw
