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第三世代のmoのレビュー・感想・評価

第三世代(1979年製作の映画)
4.0

『意思と表象としての世界』



ファスビンダーは『13回の新月のある年に』しか観てなくてやっと2作目なんだけど、あれ、これ同じ監督だよな??笑

オープニングのスタイリッシュさと詩の引用以外は全く雰囲気の異なる2作。


テロリストたちの私生活(?)は、テロを企てている割にはあまりにも緩いしユーモラス。
善意から知らない女の子を家に置いてたり(危機感なし)、唯一の連絡手段の電話が受話器から外れてたり(危機感なし)、新しいメンバーも「サークル入る?」みたいな軽さで入ってくるし(危機k)、「ちょっくら行ってくるか〜」のノリでやる強盗。
そして私情入りまくりの発砲。


あれ、テロってなんだっけ?
と疑いたくなるドタバタ劇。
それも監督インタビューを読むと少しは納得、、、?


「テロリズムが結局のところ資本をよりよく保護するために資本が生みだしたアイデアだということだ」

「彼らはただ爆弾を投げる。何の理由も動機も絶望も理想もない者たちは、他人の思うままに利用されてしまう。だからコンピューターをより売れるようにするためにテロリストグループを動かした企業家が背景に存在するかどうかについては実はどうでもいいことだ。それは北アイルランドに反乱者がいるお蔭で英国はいつでも都合よく介入できると言えば十分だろう。構造は同じだ」


ははーん、わからん!
エンドロールが○○という意味で衝撃のラスト。
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