生贄夫人の作品情報・感想・評価

「生贄夫人」に投稿された感想・評価

sakikas

sakikasの感想・評価

3.0
ただのホラー。
たまのダイナミックが腹立つ。
SMは素晴らしい照明があってこそ良いものになると思うが、本作はロウソクの火を画面に見せるだけで、あの橙色の薄明かりが見事にマッチしている。

他にも手前を明るく、奥を暗く(逆も然り)という基本に忠実なコントラストの付け方が印象的。

冒頭の俯瞰ショットから女児の介入、向こうへ歩いて行く谷ナオミという、モンタージュがバチバチに決まっている。

何かを入れる、出す、見せるという行為を一瞬だけ映した後にカットを変える手法は、見るものに欲求不満を掻き立てるには十分な時間であるということを教えてくれる。
星の数ほどの種類の人々をしっかり繋ぎとめ、眼には見えない、時には見えすぎる事もある支配と言う名の鎖

小沼勝「生贄夫人」

中途半端なメロドラマやミュージカルに接すればこちらから逃げ出したくなるくらい観ていて恥ずかしい。
趣味だの審美眼などの違いで人それぞれでしょうが、私など例えばフランソワ・オゾンの「8人の女たち」やドゥニ・アルカン『みなさん、さようなら」などはそのテーマが流れてきただけで耳をふさぎ、画面から目をそむけたくなります。

逆に徹底して妥協ないメロドラマやミュージカルがこれ以上にないくらい恐ろしいシロモノになる場合もございます。

例えばグル・ダッドの『渇き』や溝口健二「残菊物語」「近松物語」「西鶴一代女」など。

そして小沼勝「生贄夫人」も徹底して妥協しないメロドラマ。

別の言い方をすれば(断ち切れるものなら断ち切って見ろ)と画面そのものが公言して憚らない映画です。

いくら錆びかけても断ち切れぬ元妻・谷ナオミへの執着という鎖を何本も引きずる坂本長利のように、熟睡して百事を忘れる事は出来ても、どうしても逃げ切れぬ(ただひたすらモノにしたい)という悪徳にも近い願望。

普段は覇気満々の者でもその鎖が断ち切れそうになれば一瞬で心神耗弱状態に陥ってしまう。
誰しもに覚えがある筈だし、誰しもの周りにも存在する筈。

(裏切り)が介さなくとも成立する劇作・メロドラマの源泉がそこにあります。
山奥の廃屋でひたすら(責め)をうけ続ける谷ナオミがやがて(匂い)と(体温)から解き放たれマネキン・オブジェのようになった時、(支配されていた)立場から(支配する)立場に変容していく谷崎文学にも似た過程。
SM映画は、やはり豪快に笑って楽しむべきだと思うのです。
ロマンポルノもSFカテゴリの傑作とか言い出すとわけわかんなくなりますね。脱糞に被せるBGMを笑う趣味はなかった
みゆき

みゆきの感想・評価

3.6
初、日活ロマンポルノ!真面目にすごい。
小沼勝っていちいち部屋の撮り方かっこいいよな。

浣腸したあと脱糞のタイミングでめちゃくちゃ仰々しい音楽鳴るの最高。(『奇跡の丘』でイエスが奇跡起こしたときに鳴るくらい大袈裟なやつ)
性器が異常発達した女児も登場。
yuko

yukoの感想・評価

-
記録 2001.6.21
ディノスシネマズ札幌白石
小沼勝+日活ロマンポルノ30周年特集
もた

もたの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

内容が内容だけに、素直にいいとは言い難いし、人には絶対すすめられないのですが、正直めっちゃいいです

わりとエロの撮れ高稼ぎっぽい前半はアレですが、カップルが出てきたあたりから、(ロマンポルノだから当たり前なんだけど)これはただの映画じゃないなと思い始めて、その一連の地獄のような流れがとにかく元夫のヘンタイ鬼畜野郎の思考心理に従って流れていくのが見事で、さらにそれを裏切るようなカップルの選択に、思わずゾクッとしてしまった

宙吊りにされてグェッ!って声出す谷ナオミという人はただ者じゃないと思ったし、デビュー作でこんなひどい役回りになった東てる美という人も、かわいそうだけど素晴らしかった
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.7
・・・・・wwwwwwwwえーっと。普通に何か色々とやってることが半端なくてすごいぞ(笑)。『花と蛇』ではあんまり魅力が分からなかった谷ナオミですがこっちではいいと思いました。終わり。
t

tの感想・評価

3.3
谷ナオミの苦悶の演技、坂本長利の変態ぶりは特筆ものだが、こういう趣味は無いので生理的になかなかキツい。
後半のある衝撃シーンで劇的なBGMが流れて笑った。
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