うめ

わたしに会うまでの1600キロのうめのレビュー・感想・評価

3.8
なんで
こんな事
始めちゃったんだろう。
そりゃ
少しはいい事もあるけど
結局は
今までと一緒
後悔ばっかりだ

一人になったら
歩き通せたら
強くなれる
何かを変えられる

そう思ったけど
違う
そうじゃなかった
わかった
私は弱いんだ
それも自分なんだ

だから
もう
通った道は振り返らない
一歩ずつ
前に足を
動かせばいい
母のように

素直に感じよう
朝日の
夕日の
美しさを




母を失い
自分を見失い
全てを失ったシェリル
母が望んだ自分に
戻る為に
PCTという1600キロものトレイルに挑戦する実話がベースです。
リース・ウィザースプーンが体を張って頑張っていました。
過酷な旅に出ても
人間、そんな簡単には生まれ変われない。
相変わらず弱音は出るし
強い意思だって持てるわけもない。
過ちだって無くならない。
だけど
ゆっくりでも
前だけ見て歩いていると
体が自然と一体になっていって、心が澄んでくる感覚って確かにある。
自分を俯瞰できるような。
これは低山とかハイキングでも一緒ですよね。

お母さん役のローラ・ダーンがまたすごく良かった。
あの柔らかな笑顔、本当に素敵だ。


ドラマティックではないけど
元夫の手紙
弟との会話
ノートに残していく言葉
じんわりと響きます。

いつかはこんな旅もしてみたい。
そんな気持ちになりました。
うめ

うめ