Kota

わたしに会うまでの1600キロのKotaのレビュー・感想・評価

3.6
“朝日と夕日は見ようと思えば毎日見られる。美しい物の中に身を置け。”

リースウィザースプーンが演じるシェリルストレイドが1600キロのパシフィッククレストトレイルという全米でも最高クラスのコースを3ヶ月かけて一人で歩いた実話を映画化したもの。ロードトリップ映画にはお決まりの一期一会の出会いはもちろん、旅を通じてシェリル自身の過去のトラウマや傷が癒えていく様がとても上手く表現されている。

リースがこの映画の撮影は最も過酷だったと語るように、実際にコースに入り、本当の重さが出るようにバックパックは約30キロ、ほぼ全シーン自然光のみで撮影された。リースウィザースプーンがアカデミー主演女優賞にノミネートされたのも納得。回想シーンのみに登場するローラダーンも助演女優賞にノミネート。演技派の女優さんは観ていて本当に飽きさせない。

1600キロの間に出会った様々な人々とのたわいもない会話が自伝になり、映画になり、今僕たちの目に触れている。この事実がもう凄いよね。自分だったら3日目でギブアップかな、いや2日目かな(笑)。
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