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幸せをつかむ歌のmaverickのレビュー・感想・評価

幸せをつかむ歌(2015年製作の映画)
3.7
メリル・ストリープがロックシンガー役、そして実の娘と親子共演とで話題になった作品。冒頭からメリル・ストリープが歌うシーンがあるのだが、思ったよりロックンローラーしておらず「あれ?」と思ったのだが、作品を鑑賞していると実は凄く深みがある。そもそも主人公はこの年齢になっても未だに売れておらず、圧倒的なオーラを醸し出してなどいない老いた彼女の姿が逆に説得力がある。その老いた彼女の長年の人生を内なる葛藤と共に表現するメリル・ストリープは流石だ。家族との確執に苦しむ母親としての側面がメインに描かれているのが本作の面白い所。女で母であるが故に自由に出来ない苦しさというのは何もロックシンガーでなくとも様々な立場の女性に言えると思う。男は仕事が務めだから夢を追う仕事を選んでも許されて、女がそうするのは許されないというのは本作を観て気付かせられることだった。家族をテーマにした温かい感動の映画。女性には特に勇気づけられる一本だろう。