みりお

高慢と偏見とゾンビのみりおのレビュー・感想・評価

高慢と偏見とゾンビ(2015年製作の映画)
3.3
イギリスの古典小説『高慢と偏見』にゾンビテイストを加えたとのことで、どんなにふざけた作品になっているのだろう…と思って気楽に観始めましたが、意外と深かった✨

【ストーリー】
18世紀イギリス、そこはゾンビが蔓延する世界であり、生き残った人々は大壁を築き防衛に徹していた。
ベネット家の5姉妹は、カンフーを駆使してゾンビたちと戦う毎日を送っていたが、女性が財産相続権を持たないため、母・ベネット夫人は、5人の娘たちを裕福な男性の元へ嫁に出すことしか考えていなかった。

そんな折、ベネット家の近所に独身の資産家ビングリーと、彼の友人であるダーシー大佐が引っ越してきた。
娘との結婚を目論んで高揚する母・ベネット夫人だったが、次女エリザベスは、高慢で付き合いの悪いダーシーが自分をけなしているのを聞いてしまい反感を覚える。
だがその夜ゾンビの襲撃があり、ベネット姉妹の戦いぶりに感心したダーシーは、エリザベスに興味を抱くようになるが、プライドが邪魔をしてなかなか言い出せない。
そんな中、ゾンビ対人の衝突が迫ってきており…

【監督・キャスト】
*監督:バー・スティアーズ
元は俳優さんで、後々監督に転身。
俳優時代は『パルプ・フィクション』等の名作に出演。
2002年に『17歳の処方箋』で監督デビューし、『セブンティーン・アゲイン』や『10日間で男を上手にフル方法』などの監督を務めた。
両方とも私の好きな作品だな〜✨
でも本作とは毛色が違いすぎて、なんだか違和感💦
瑞々しい恋愛をポップに描いたり、女性をともかく可愛く撮る作品だな、というのが『セブンティーン・アゲイン』などの感想なので、そんなシーンはカケラもなかった本作には戸惑いが隠せません💦
ただまぁ、強い女性の描き方はまた秀逸で、女性を美しく撮ってくれる素晴らしい監督さんだなと思います。

*エリザベス・ベネット:リリー・ジェームズ
可愛かったー❤️❤️
実はお顔はあまり好きではないのですが、スタイル抜群、意志の強そうな眉、チャーミングな動作、諸々好きです♡
『タイタンの逆襲』で映画デビューしたらしいのですが、記憶にない…😱どの人⁈
そして本作はなんとリリーをスターダムに押し上げた『シンデレラ』の後の作品なんですね!
確かに良い作品だったけど、でももう少し出る作品選べそうなのに、敢えてこれに出る辺り好きです♡笑
そして調べていたら衝撃が…!!
コリンズ牧師役のマット・スミスとリリーって交際中なんだとか!!
しかも2014年から付き合ってるから、交際中に「この人と結婚するくらいなら、死んだ方がマシよ!」っていう衝撃のシーンを取っていたんですね🤭
わーーすご!!リリーが彼を選ぶなんて…なんだか不思議だわ。笑

*ダーシー大佐:サム・ライリー
この人の顔すき♡眉間の皺がたまらぬ♡
『マレフィセント』でディアヴァル(手下のカラス)役をやってたそうですが、これまた記憶がありませぬ…😰
でも他は有名作は出てないなぁ〜
まぁ『マレフィセント2』への続投は決定しているようなので、楽しみに待ちましょう♡

*ジェーン・ベネット:ベラ・ヒースコート
ベネット姉妹の1番の美人の長女役ですね✨
まぁ〜可愛かった!!
綺麗なブロンドにブルーの目、控えめな微笑み、どれを取っても最高!
ただ意外と出演作は少なく、観たことあるのは『TIME』くらい。
『ネオンデーモン』には出ているそうなので観てみたいですね♫

*チャールズ・ビングリー:ダグラス・ブース
ジェーンと恋に落ちる貴族様。
最初すんごい素敵に見えたんだけど、髭生やした瞬間、これでもかってくらいに冷めました😶
でも2013年版の『ロミオとジュリエット』のロミオ役とか、『ノア 約束の舟』のノアの長男・セムとか、いい役はやってるんだよなぁ〜
特にロミオなんて、19歳でやってたから透明感が最高ですよ✨
このまま美しくいてほしい…レオ様のようにはならないで〜😭笑

*コリンズ牧師:マット・スミス
特にレビューする気なかったんですが、リリーの交際相手だということで…笑
すんごいブサイク…と失礼なこと思ってましたが、イギリスでは超人気俳優さんなんですね✨
ドラマに特に引っ張りだこで、『ドクター・フー』の11代目ドクターとして有名なんだとか!知らなかったな〜
映画だと『ターミネーター新起動』のT-5000役とかやってるらしい。

【感想】
ナメてかかりましたが、とっても面白かったです✨
さすが原作がきちんとあるだけのことはある。
そもそもこれの原作はマッシュアップ小説の先駆けとなった作品で、古典作品と現代のホラーを組み合わせる小説の代表格。
作者のグレアム=スミスはリンカーンと吸血鬼を組み合わせた『ヴァンパイアハンター・リンカーン』を書いたほか、ジェーン・オースティンの『分別と多感』を基にした『分別と多感と海の怪物』 も出しているそう。

ジェーン・オースティン人気にあやかろうと、きちんと作品を分析して書かれただけあって、"高慢"と"偏見"の描き方はほぼそのまま。
だけど場面場面はゾンビによる展開🧟‍♀️🧟‍♂️
不都合な点もなく、むしろ納得させられる展開ばかりでした✨

しかもゾンビという要素が入ることによりちょっと深くすらなってる気がする。
生き残った人類は、ゾンビを見ると容赦なく殺すし、彼等を知能のない虫ケラのように考えているが、実は人の脳を食べたことのないゾンビは規律の元に生活できている。
しかしそれを人類側のリーダーたちは、どうしても信じないのだ。
そして大壁で仕切った今が安全、と現状維持を望む。

しかしダーシー大佐は言う。
「無敵だと思うのは高慢だ、破滅を招く」
これは、エリザベスに対して自身の過ちを詫びるシーンのセリフだが、実は"自分について"と、"人類について"の両方を指している。
"ゾンビは人間より下等"だと信じ切った人類への警鐘でもあり、《高慢と偏見》の小説が示す意味合いを、現代の人によりわかりやすく伝えてくれているだろう。
いやーなかなかに深い作品でした✨