無花果

キャロルの無花果のネタバレレビュー・内容・結末

キャロル(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2度目
先日、原作を読み始めた時、わたしの想像力の中で動く彼女たちはケイトブランシェットだったし、ルーニーマーラだった。数年前にこの映画を観たイメージが、強く痕を残していく。瞳と瞳を合わせること、光の中に現れたひと、淡い情事、深い感触。裸の肌の上をケイトブランシェットの低い声が転がっていく、彼女のずるさ。原作をとてもフューチャーしてるように思う、とても美しい。現像して浮き上がった愛するひとの上を穏やかな波が揺れている、それが細かな宝石のような漣で、すごく心に残っている。