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キャロルのmarinaのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
4.1
プレミア試写会より一足お先に試写会にて鑑賞。Jo Staffordの”No Other Love”は、個人的に非常に思い出深い曲で、本作の予告編でも使われており、すっかり心を奪われてしまった。絶対観ると決めていただけあって、一足先に鑑賞できたのは非常に嬉しかった。特に知識を入れないで何にも知らないまま鑑賞。

始まって3分。最初から映像、音楽に魅了されっぱなし!わざと古い雰囲気の映像になっているのか映像自体に暖かさがあった。それにしてもファッションが素晴らしい!60年代や70年代も好きだけれど、品があって優雅なこの時代の服、髪型、化粧、車…そうそう、歌だって!そしてキャロル。眩しいくらいのブロンドに、少しミステリアスな雰囲気の笑顔。美しいのは見た目ではなく、大人の女性の仕草に色気が他の人とは違う。いろいろと問題を抱えながらも自由に生きている女性。そんなキャロルに惹かれるテレーズ。キャロルとは対照的で少し内気な感じの子供っぽさも残る。キャロルの娘にも似ているかも。どちらも観ていて女性として惹かれたし、男女のラブストーリーを観ているかのような気持ちで嬉しかったり悲しかったり。キャロルやテレーズに感情移入するようなカメラワークで、最後のカットが本当に印象的。この作品、女性はみんな素敵なんだけれど男性が…。それは脚本がそうさせているのかな。でも、本当に女性は女性を理解できると思うし、誰よりも信頼できる。だからストレートである私にもこういう関係も分かるしむしろ羨ましいくらい。ストーリーは全体的に安定していた感じで、大きく感情を揺さぶられることはなかった。ただ終始美しさに陶酔していた感じ。

アカデミー賞作品賞にノミネートがないのは残念だけど、鳥肌が立つくらい美しい映画だった。しばらく余韻に静かに浸りたい。ぜひぜひ劇場で!