ユカートマン

キャロルのユカートマンのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
3.2
写真家を目指しながら高級百貨店の玩具コーナーで働くテレーズは艶かしく気品のある大人の女性客(キャロル)に一目惚れ。キャロルが忘れていった手袋を、控えてあった送り先伝票に書いてある住所の元へ郵送。お礼に、とランチに誘われ、だんだん二人は親密な関係になるも、キャロルには4歳の娘の親権を奪い合う離婚調停中の旦那がいた…というお話。試写会にて。

「見知らぬ乗客」、「太陽がいっぱい」などの原作者の別名義で出版された小説。作者がテレーズのようにデパートで店員をやっていた時に、毛皮を着ているブロンドの美しい女性を見たときに不思議な気分になった経験が基になったらしい。映画化が決まったときの女優もルーニーじゃなくてミアちゃんだったとか。

身長も年齢も一回り大きいキャロルの後ろについていくテレーズの姿が子犬のようで切なかったが、優柔不断でランチのメニューすら自分で決められない彼女が、立派な大人の女性キャロルと出会うことで自分の意思で動けるようになっていく姿が逞しくもあった。感情の高ぶりをスローモーションで表すのはよくある手法だけど、とにかくゴージャスな映像美に浸る隙を与えられたようで心地よく、ルーニーマーラが劇中に登場するアメ車と同じぐらい可愛かった。評価が低いのは、冗長さを感じたのと、「極上の大人映画」のようで主人公たちを理解するには自分がお子ちゃますぎたような気がしたから。キャロルと同じ歳ぐらいのおばさんや、男の人の感想も聞いてみたくなった。