試写会にて鑑賞。
まず何よりも、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが美しい!
この映画は主演二人が魅力的でないと成立しない映画なので、その意味では満点と言っていいと思う。
同性愛を扱った映画なのでどうしてもそちらに目が行きがちだが、むしろ、社会的に抑圧された女性たちが自分の生き方を決めるまでの成長物語という側面が強かったように感じた。おかげで男性である自分にも入って行きやすい作品だった。
画的な面で言えば、ケイト・ブランシェット演じるキャロルが常に赤をまとっているのが印象的だつた。
それはテレーズがキャロルに対して感じる憧れや恋慕の情を表しているのだけど、ワンシーンだけ、逆にキャロルから見たテレーズが真っ赤なコートを着ているシーンがあり、この作品が決して一方通行の愛を描いたものではないことを表現していたと思う。素晴らしいシーンだった。
ぜひ男女問わず、観てほしい作品。