【惹かれあう二人】
1950年代、大人の女性同士のドキッとするような恋。
じっと見つめる視線、そっと肩に置く手、焦ることなく落ち着いて食事をする姿。
ケイト・ブランシェットのひとつひとつのスローな所作が丁寧で神秘的で美しい。
まなざしや指先から溢れ出る色気に魅了される。
単純に肌を露出するとか言葉巧みに口説くとかそんなことをしなくても、表情や立ち振る舞いで色気って出せるんだなぁと気づかされました。
女優さんの演技が素晴らしく、衣裳デザインも素敵!
二人が人として惹かれあっていることが伝わってきて、官能的な表現も下品さやいやらしさがない。
まるで美術館で芸術作品をみているような不思議な感覚を味わえる映画でした。