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キャロルのASAのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
5.0
2016.2.27 :20:15鑑賞@劇場

やっとやっとやっと観れた今作品。ずっと楽しみにしてました。最後にとっといた。久しぶりに歴代ランキングに食い込む。星50個くらいつけたい。はじめのタイトルから常にあの世界に惹き込まれて、目は離せんくて夢中に。全てが美しかった…


青いタイトル、ソール・ライターを思わせる写真や映し方、テリーズの小ぶりな四角いバッグや水玉の部屋着、とそれと普段のギャップ、テリーズの目線、キャロルという美しさと格好よさのある女性、大人の女性の動作や発言、ふたりのメイク、旅行カバン、車、街並み、おもちゃ、たばこ、レコード、ソファなどの家具、後ろ姿、動作音…どこを撮っても綺麗で1秒1秒経つのが惜しいくらい。あっ あと字幕のクラシカルさもフォロワーさんが言っていた通り!
映画館で、映画を観る、という行為をこんなに愛おしかった事はない。劇場で観れて心底満足した。目の前にある四角い画面の中のあの世界に入りたかった。でも四角の中でしか繰り広げられない映画という世界がまた良かった。
やっと見れた、こんなに美しいのかという感動と興奮と切なさと美しさで心臓はドキドキして、泣きそうになったりにやっとしたり本当にしあわな時間を過ごせた。スクリーンとの距離もバッチリで周囲のお客さんも静かで本当にいつまでもあの時間が続いて欲しいとすら思った。

キャロルという人物が本当に、宝塚のように女性もドキドキするような格好よさと、女性らしい美しさも兼ね備えてて、本当に本当に素晴らしかった、完成されとった。
みんなとのランチ中のキャロルの輝きのなさ。人の上に立つべき人はああいう人なんやろうなと思った。人にひれ伏してたら枯れてしまいそうやった。
あんな人になりたいとは思うけど、所詮わたしは大人な綺麗なおねいさんとは懸け離れている。テリーズの髪型にしたい!! オードリー・ヘップバーンを思い起こさせるような顔の整い方、体ももちろんのこと綺麗で、あんな眉上のボブ最高でしかない、かわいい、本当に本当にかわいい。でもきちんと女性らしさもあってずるかった。。卒業式終わったら切りたいなぁ、、かわいいな。
今思えば主人公ふたりにばっかり気を取られて、ほぼ周りの人物像は見てなかった。ハージが身近な人に似ててすごく嫌悪感があっただけ。

とにかく美しくて、内容も面白かったけど、でもそれは映像が美しかったからかもしれやん気がしてきた。。でもどうなるの!ってどんどん続きが気になる感じはあった。飽きやん。
いわゆる女性同士の同性愛についてではあるけど、それ以外にもたくさんのテーマがあったような気がした。

ふとした出来事で人間は恋に落ちるし、過ちも犯すし、考えて時間が経てば立ち直る。
あなたにもいつかわかるよ、とか、まだ早いかな、っていう台詞を年上の人に言われたりするけど、それはあながち間違いじゃないんやと分かるような歳になってきた。

また映画館で観たいな〜:'(

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-私事-
鑑賞する前にバイト先のおっちゃんふたり?と立ち飲み屋さんに連れてってもらって(飲む前にはちゃんとおいしい牛乳を飲みました。)、もうバイトは卒業するから送別会やなっておじちゃんが言うたからもう本当に寂しくて、私だけ映画観るために離れ難くなってると「観てきなさい」と喝を入れてれたから見に行けた、ありがとうございました。ごちそうさまでした。あまり人とふたりっきりでごはんなんて行かんのに、短期間の内に色んなお酒の場に連れ出して下さってどれも楽しかった…また行きたい。。(゚´ω`゚)あぁ〜
牛乳のお陰か、キャロル観てる間にお酒は抜けたし、立ち飲みやったけど全然酔いませんでした、牛乳万歳。
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