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キャロルのmihoのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
3.8
ケイト・ブランシェット様妖艶。
さすがトット・ヘインズ監督の
ビジュアルセンスとさすがケイト様の
着こなしセンス、これが混ざったら
最強か!最強やんか!!

いつも美しいたたずまいのケイトに
カッコよさがスッと加わっていて
さすが姐さん!と思いました。
ルーニー・マーラーも感情の揺らぎ
を抑えながら漏らす感じが上手でした。
リスベットみたいな強い女性の役も
ルイーザのような純粋で静かな女性の役も
似合ってるってすごい。

空から落ちて来たとか天使だとか
クサい台詞なのにケイト様が
サラッと言うとグッと来たわ...
オーラでしょうか、演技力でしょうか。

何の前触れもなく冒頭から突然、
同性と恋に落ちる感覚は
トッド・ヘインズが描くから
説得力があるのでしょうね。

旦那さんはあんな美しい奥方が
自分を裏切って女性に走ったことは
(アビーの話を聞くとなんとなく元々
異性に興味なさそうでしたが)
男のプライド的にも、当時の思考的にも
全く理解出来ず悔しさとか哀しさとか
色々で、可愛さ余って憎さ百倍だった
ろうし、なんとかすれば「治る」もの
だと思ってたんだろうな。

自分らしく生きようと決め、娘の幸せ
のことも考えたキャロルが男前でした。
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