いにょ

キャロルのいにょのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
3.4
2017年86本目。

「アデル、ブルーは熱い色。」は同性同士の恋愛を軸に社会問題?をそれとなく浮き立たせるようなテイストで面白かったけど、この作品はただひたすらに叙情的。つまりそれだけだったかな。

同性愛者ではなかった主人公がキャロルとの恋に目覚めていく過程や表情で見せる演技は良かった。全体的に顔アップのカットが多くて表情で見せる演技と迫力。でもひとつの軸に終始していてそれはそれでこの作品の魅力なのかも知れないけど、個人的な好みとしてもう一味欲しかった感。

テーマが同性愛なこと以外は、恋愛をドラマチックに描いただけ的な感じなんですよね。同性愛ってテーマ、もう21世紀ではクリシェだと思うんですよ。異性愛に置き換えたら、多分大したことない話。50年代だって時代背景はせめてもの救いだけど、これだけ同性愛にフォーカスした映画やムーブメントがある中でそれだけでは、、、的な。
いにょ

いにょ