このレビューはネタバレを含みます
禁断であるが故に甘美なのは…
人の抗えぬ性なのでしょう。
見事な構成でした。表現も丁寧で繊細。
挙げてたらキリがないぐらい、細部にまで作り込みの拘りを感じました。二度目の鑑賞は気付くことが多くて忙しいくらい。
主演二人の演技も素晴らしい!
ケイトはさすがの貫禄ですが、ルーニーも難しい役どころを表情で演じ切ってる。
すごく奥行きを感じさせます。
心理的にも上手に、恋愛の普遍性が美しく表現されていて…主演二人がそれを上質なシルクみたいにエレガントに仕上げてた…
この抑圧された情動の揺らめく描写。
張り詰めてからの…解放と高揚。
めっちゃドキドキしちゃった(〃ω〃)
これが男女の話なら、途端につまらなくなりそうですからね…ジェンダーを絡める事で、しっかりと芯が通った感じでした。
それを映像にできたのは、二人の名演あっての事ですね…時代設定がより危うさを色濃く感じさせて、幻想のような雰囲気を漂わせます。
気になって調べてみたら、太陽がいっぱいのハイスミスが原作者なんですね…納得の描写と構成力。
ツボを押さえてる。
だとしても監督…色彩や空気感の作り方と表現力、見事なお仕事です✨
蠱惑的で狙った獲物は逃さない。キャロルのイケメン力ったらもう…私でも抱かれてもいいとか思っちゃいそう(。-_-。)
何も知らずに観ていた冒頭の一場面に戻ってくる終盤での円環描写…ゾクッとした!
肩にソッと添えられるキャロルの手…
それを見るテレーズの目に宿る心の色。
渾然としながらも静かに燃える情念。
車の中で思い返していたのは…出逢い。
台詞ではない部分で語る描写が秀逸!
どうしようもないぐらい惹かれてる!
焦がれてる!狂おしいほど求めてるーぅ!
_:(´ཀ`」 ∠):
っきゃー!これは悶えるぅー!(〃ω〃)
奇声をあげて暴れてる私の姿は、絶対に誰にも見せられない…(笑)
互いの想いが解放される直前で…
エンドロール…くぅ!なんて憎々しい!!
危うくクッションが破けるトコでした。
自分、暴れ疲れたっス、パイセン…(壊)
_:(´ཀ`」 ∠):
甘いため息が出てました(蕩)
いいもの観せてもらったよ…監督。
もっと注目を浴びていい作品のはず。
文句なしの名作!オススメです✨