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キャロルのもとやのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
4.1
5年ぶりの鑑賞。恵比寿ガーデンシネマで12/24,25限定上映してたので行って参りました。恵比寿に映画館あったの知らんかった。良いサイズ間の映画館でした。

5年前のレビューが恥ずかしすぎる。(末尾に残してます)3.6てwこの映画3.6なわけないやろ笑22歳の私。まだ大学生の私。どうやら記録では大学生活最後の年末年始に観たらしい。観る人が同じでも数年後観るとまったく違う感想になるので面白いですよね。

すでに冒頭の2ケツのシーンでテレーズの心が彼を向いていないことがわかる。「寒すぎて頭が働かないわ」に対して「温まらないとな」ってwリチャードくん…。リチャードについてはもうなんか書かなくてもイイよねって感じだけどこの「温まらないとな」って返しは彼の生き様を凝縮した表現で凄い。一見彼氏の優しい一言のようだが実はテレーズの心の変化に全く気づいていないことを表している。自分史上主義リチャードくんを上手く表現したシーンですね。

4歳の頃欲しかったモノは思い出せない…。子どもの頃貰って嬉しかったモノを今パッと思い出してみた。ハリケンジャーのアレだ。ゾウのやつ。マンモスか。たくさんプレゼントは貰ったはずなのになぜかそれが印象に残っている。本当に好きで欲しくて嬉しかったということなのか。そう考えると子どものためを思って何かを買うよりも本当にその子がその時好きで欲しいと思っている言っているモノをプレゼントするのが1番良いのかも。今後の参考にします。

テレーズの帽子可愛すぎる問題。

例の今度の日曜日。ニュージャージーに向かう道中のセリフなし音楽のみで魅せるシーンは見どころの1つですね。

帰らされたテレーズはなんで泣いたの?
いや気持ちはわかるけどまだそこまで泣くほど深い関係になってなくない?いやそれが恋なの?なんなの?なんで泣いたの〜オオオ♪って05410-(ん)かけたくなりますね。wake me up wake me upってね。色んな状況と情報が入り混じって処理しきれなくて涙として流れたのかなるほど。そゆことか。確かに。

泣くことでしか今の気持ちを整理できなかったんだ。リチャードへの不満、結婚へ踏み込めない自分への不満、キャロルへの恋心?!女性を好きになっているかもしれない自分、なのにキャロルと旦那修羅場で自分のせいでさらにクソ修羅場。終いには不機嫌になっちゃって帰らされる。コレは確かに…。泣くな。理解しました。

2人の西への旅、イイですよね。
行きたくなる。冬道を走りたくなる。北海道民の血が騒ぎました。BGMがまた心に刺さりますよね。響きます。重ためのBGM。なに?オルガン?オルガンBGM。

手伝いマスニキはネタキャラかと思ったらそんなハズなかった。しごデキニキだった。2回目なのにまったく気づかない。冒頭のシーンとラストの繋がりもまったく思い出せず、私は何回でも映画を楽しめる。笑

ハージに関してはもう何も言うことないけど強いて言うなら弁護士軍団との話し合いのとき最後キャロル…ってなってたの3周まわってもはや可愛かった(笑)結婚前に彼に贈ってもらった香水をまだつけてるキャロル。結婚前にもらったやつね。結婚前ね。

「私が吸うのを嫌がる」のキャロルの返しで「だから?アナタはタバコ好き」ってセリフめちゃ好きです。だから?のニュアンス凄い好き。それな。ホントそれ。その思考を自分に投影できないキャロルも愛おしいですよね。

キスアプローチ失敗ニキのシーンのピンボールのくだり、途中までラリーよかったのにピンボールの反応のように単純じゃないの返しで反応さえない連中も生きてはいるって違くない?!wなんやそれ。それ次第で話変わったぞ?最適解わからんすけど。

あとリチャードくんはほんと「頼んでないのに」ってテレーズが答え言ってくれてるんだからマジで自覚してくれ。今ほど目覚めてるときはないんだぜ?!いやぁ良いセリフすね。

長々と振り返りましたが、まとめると恋の儚さ尊さ愛の美しさを描いた映画だと思うんですが、主観強めで言うとなんかこうカンヌも熱狂のラストでnoを言えるようになったテレーズがキャロルにyesの気持ちで会いに行ったように『衝動の行動によって生まれる弊害はもちろんあるんだけどそれでも良いと思えるくらいのその瞬間の感情を優先して生きて欲しい』というメッセージをぼくは感じました。

かなり共感します。
すきです。

手帳に予定書く文化やっぱイイすね。
復活させよかな。

あとシガレットこの映画ポイントですよね。
テレーズって喫煙者?ランチんとき普段吸ってないけど吸った?普段から吸ってたっけ。いずれにせよシガレットはポイントだと思うのでそれについて書かれてるレビューみるの楽しみです。メリクリでした。

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2017/12/27鑑賞時のレビュー

★3.6
女優︰ルーニーマーラがみたい!!②

偶然にもクリスマスシーズンの話で偶然にもマジックインムーンライトの流れで歳の差ラブストーリーだった。同性愛物語のくくりで考えるとアデル派。ほんとに何でもやるなルーニーマーラ。リスベットとは当たり前だけど全くの別人ですげえ振り幅。ケイトブランシェットも死の女神ヘラには全くみえず年齢予想もなんかつけれないレベル。若さも大人さも共存してる。して歳の差の女性同士のラブシーンははじめて観たけど凄い不思議な感情になった。コレは文章に表現できない。なんつーのほんと。自分がビッシャビシャの雑巾みたいになってて背中をつまみあげられた感じ。感情はまた別のアレなんやけど。
ドキュメントタッチというか重苦しさがありつつ、でも雰囲気が、大好きなバンクーバーの朝日感も漂っていて時代もあるがなんか美しかった。そこらへんのテンポは映画としては個人的にマイナスポイントなのだが情景や風景の霞む美しさというの?そんなとこは良かった綺麗だった。
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