Haruna

キャロルのHarunaのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
3.5
美しさと切なさを終始感じる映画。

2人の女性の美しさが対比的に描かれてる。違うタイプの美しさ。

この映画を観て1番感じたのは
「好き」や「愛してる」という直接的な言葉をほとんど使ってないのにお互いの愛が表現されているという事。
お互いの空気感だったり、息遣い、目線、仕草、それを上手く見せているカメラカット。画面の中に余白がある感じ。
なんとも言えない恋愛特有の緊張感が肌に伝わってくる映像だった。

惹かれ合い近づいていった2人。
2人が結ばれたのは必然だったのだろう。
自然な流れだったのだろう。
だからこそ、とても静かな映画だった。
2人が今後どんな選択をし人生を歩んでいくか気になる終わり方だった。

『アデル、ブルーは熱い色』が初恋のような激しさのある映画だとしたら
『キャロル』は大人の成熟した恋愛模様のような映画だった。

恋愛は“惹かれるか、惹かれないか”ただそれだけなんだ。そう思わされます。
Haruna

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