あえて踏み込まない優しさってあると思う。それはテレーズとキャロルの関係性だったり、カメラアングルだったりから感じられる。
LGBTの映画が増えてきているとは言われているけれど、そういう映画の真価は、ジャンルを飛び越えて愛の普遍性を描けてこそ、感じられるものではないだろうか。テレーズとキャロルの関係はLGBTなどと簡単にくくってはいいものではなかった。LGBTというジャンルで映画を、人をくくるのはやめよう。愛はもっと普遍的なものなのだから。
テレーズが写真を撮るからか、アングルや色彩がワンシーンワンシーン写真なように見えました。