このレビューはネタバレを含みます
目が離せなくなる、ゆっくりと手帳に名前を書く、思わず写真に残してしまう… ひとつひとつの描写が、ただのまんまんの、恋だった。
異性であれ同性であれ、恋に落ちるのはいつも一瞬で知らぬ間でむず痒く幸せなものなんだなあ。
キャロルがテレーズのことを「舞い降りたみたい」と言ったように、一瞬で、すべてだった。
「メニューも決めれない」テレーズが、自分の意思でキャロルのいる場所に引き返した最後、あれが結末なのか中途なのかそれは分からないけど、
恋愛がひとを弱くしてまた強くしてしまう、そうやって人が生きてるのだなということをまざまざと見せつけられたな。