まるでそれは…
シンと静まり返った薄暗い美術館で一枚の極上の絵を眺めているような体験でした。
映画館でのこの体験は、今日のような雨の朝…車の窓に無数に付いた雨の滴を眺めているとき突然に甦ったりするのです。
ちょっと時系列がいったり来たりする映画の後先に車の後部座席から1950年代の雨のニューヨークの街を見ているルーニー・マーラ…
雨に滲む光と色…
本来おれは、ほら、ソーのバトルロイヤルで鹿みたいな角生えてたおばさんとドラゴン・タトゥでイグアナみたいな髪型してた女の子だよ…みたいな無神経でがさつな紹介をしてしまうような男で…💦
映画美術に関しても「映像が美しい」とか「構図が素晴らしい」とかいくら評判になっていても、ヤッパリ内容優先でピンとこないことの方が多い💦
こんなおれだってたまにはこういう映画…観ちゃうんだ😁
映画館であまりの美しさと、かっこよさに恍惚となった…そう美しいだけなら5分で飽きる💦かっこいいのだ…
1950年代…ニューヨークでの人妻とジャーナリスト志望の女性との禁じられた恋…センセーショナルな展開はたやすく想像出来るが…今甦るのはまるで一枚の絵のようなイメージ。
あ…ラストを思い出すと鳥肌が💦
心に従って生きなければ
人生は無意味よ
雨…やまないなぁ…