ゆめちん

キャロルのゆめちんのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
5.0
キャロル

クリスマスシーズンのデパートで、玩具販売員のアルバイトをしていたテレーズ(ルーニー・マーラ)は、優雅で謎めいた女性キャロル(ケイト・ブランシェット)に、ひと目で心を奪われてしまいます。

禁断の愛にハラハラし、同時にその愛の美しさにときめきながら観ていて惹かれ、最後には自分の気持ちに正直に生きる2人に魅了されていきます。

難しいテーマの映画を美しく繊細に演じている2人、とても瞳がきれいで表情全体がすばらしく、ちょっとした手の動きで感情がすくい取れるような繊細な演技。

キャロルが毎回テレーズの肩に手を添えるんですが観ていて気持ちがひしひしと伝わってくるんです。

エンディングのキャロルがテレーズに気づき、少し驚き、そしてなんとも言えない愛情のこもった瞳で、ゆっくり微笑むあの表情は、この映画を最高傑作に仕上げる最高のシーンでした。

"心に従って生きなければ人生無意味よ"まさにその通り生きる2人でした。
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