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キャロルのkamiのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
4.3
記録 (65)

①総評
□ストーリー ★★★★★
□キャスト ★★★★★
□世界観 ★★★★☆
□メッセージ性 ★★★★☆
□音楽 ★★★★☆

②感想
今まで観た愛や恋愛をテーマにした作品の中でも、トップクラスで良かったです。
皆さん書かれてる事ですが、演出がとても美しい。映像、時代背景、音楽、主役の二人 全てが調和していて観ていて全く違和感、不快感がなかったです。余計な味付けもなく、目線と口角で全てが伝わってきます。あと女性同士の愛だからこそ、男の性欲的な要素が排除されていて、すごくピュアな求愛というか相手を求める気持ちにだけフォーカス出来ている気もします。
恋愛映画の描き方として正解を見たって感じがしました。
あとやっぱりキャストの2人の相性が素晴らしかったですね。ケイトブランシェットは力強くてエレガント。かたやルーニーマーラの純真さと透明感。これが同い年とかの恋愛だとまた全然違う。
これは久々に余韻に浸っちゃいました。美しかった、。

③余談
なんか最近、キャストの顔で観る観ない、良い悪いが変わってきちゃうのっていかがなものかと思ったりもします。
キャストを変えたとしても良い映画は、本当にいい映画だと思います。もちろんそのキャストだからこそ最高の作品に仕上がるとかなら分かるんですが、この顔(美人)がなきゃそもそも誰も観ない、画が持たない、みたいな映画はただのPVでしかないですよね。それは作品というよりただの消費財だと思います。ハリウッドにも利益と雇用目的の駄作は多々ありますよね。
消費のために本来の価値を擦り減らさないでほしいものです。
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