2年ぶりに観てみました。
こちらの作品、2年前は飛行機での観賞だったのですがなんとセックスシーンがゴッソリカットされてた。
そもそもストーリーが繋がらなくなるし当時「そりゃ無いだろ」って思ったのを覚えています。
調べてみたらデルタ航空でそういうシーンを削除したバージョンを流していたそうで、当時も色々批判があったらしいです
「ターミネーター」のセックスシーンはガッツリ流してましたから男女のシーンはいいのに女性同士ではダメなの?と思った記憶がある
正直自分が観てきた中でもトップレベルに美しくて官能的なラブシーンなんだけど、こういう風に規制しなきゃって思う人がまだたくさんいるという事実が少し悲しい
とまあその話は置いといて
50年代NYで出会う二人の女性の物語で、52年に出版された自伝的小説が基らしいですね。
写真家になるのが夢のデパート店員テレーズと裕福で美しい既婚女性キャロルをそれぞれルーニー・マーラとケイト・ブランシェットが演じます
二人ともアカデミー賞ノミネートですがほんとに上手だなあ。特にルーニー・マーラ。可愛くて美しくて、若さゆえの危なっかしさや純粋さも丁寧に表現されてた。モーテルでキャロルのセーター嗅ぐ場面や車の中の涙のシーンが好きです。
終盤に「吐きたいのに吐けない」みたいなシーンがありましたがここも良かった。リチャードの「愛してる」には何も答えずダニーのキスも何が違うと感じる。この時代だからこそ生じる男の人には絶対理解できない感情がテレーズの中で大きくなっていたのかなあ。
そんな彼女は目の前に現れた、同じように何かが欠けている女性に心を奪われる。今までの関係とは全く違くて、若い自分なりに全てを共有してぶつけられる存在だったんだと思う。
だからあんなに美しくて本気の涙と笑顔を見せられる。
そしてそれの後に残るのが苦しみだったとしても吐き出すことなんか出来ない。一生記憶と体に刻まれた恋、いや愛がそんな一瞬で無くなるわけがないから
初観賞時のレビュー
2019/9/24
美しかった。雰囲気がほんとに好きだった。主演二人の演技もすごい。ルーニマーラのふわふわした感じがすごい可愛い。同性愛を題材としてるけどただただ二人の人間の愛を上手に表現してる。
love the coopersとhow to be singleに出てたジェイクレイシーが出てたのとゴッサムのリドラーが出てきたのには驚いた