あ

キャロルのあのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
3.9
しっとりとした雰囲気の映画だった。
鏡越し、窓越しがとても多い、独特な撮り方が綺麗で印象的だった。
最後のシーンはとても美しく、息をのんだ。複雑な感情が残った。

テレーズにとっては生きにくい人生にはなってしまったのかもしれない。だが愛する人と共にいることがなによりの幸せだということも分かる。正解なんてない。今日では性の多様性が理解されてきてはいるが、同性愛などがもっと普通に、映画のテーマになるようなおおげさなものでなくなる日がきたら、その時に本当の意味で、性の自由と言えるのだろうとわたしは思う。
"自分を偽る生き方では、私の存在意義がない"このキャロルの言葉が一番心に残った。
あ