ケイト・ブランシェット格好良い。ルーニー・マーラ可愛すぎる。というわけで、この映画、最高です。
女性の同性愛をテーマにした作品は男性のそれよりも全然少ないと思うのだけど、いずれにせよ同性愛を隠さず生きていくということは相当覚悟の要ることなのだなと感じた。
だからこそ、同性愛を描いた映画は、観る人の内面に深く切り込んでくるものが多いのだろう。しかもこの作品は1950年代のニューヨークが舞台である。同性愛が精神病として扱われていた酷い時代だ。女性も男性も同性愛者であることを隠して生きていくのが普通だったはずだ。
しかし、ケイト・ブランシェット演じるキャロルは、夫と離婚し偽りの自分を捨てて、同性愛者として生きていくことを選び取る。そんなキャロルとの交流を通じてルーニー・マーラ演じるテレーズも自分らしく生きる覚悟を決める。そして、そのためにお互いがお互いを人生のパートナーとして必要とする。
その選択の在り方に、私はハッとした。何か新しいものを見たような気がしたのである。すなわち、一緒に生きることがお互いの存在に許しを与え、ジェンダーにおける女性性を解放し、自分らしく生きることを支持している。
曰く、異性愛とは異なるかもしれないけれど、それもまたやはり1つの「愛」の形だろうと思わされた。
本当に素敵な作品でした。