キャロルの作品情報・感想・評価 - 555ページ目

キャロル2015年製作の映画)

Carol

上映日:2016年02月11日

製作国:

上映時間:118分

3.8

あらすじ

1952年、ニューヨーク。ジャーナリストになる夢を持ってマンハッタンに出て来たテレーズ(ルーニー・マーラ)は、クリスマスシーズンのデパートの玩具売り場で臨時アルバイトをしている。テレーズにはリチャードという恋人がいるが、なかなか結婚には踏み切れないでいる。そんなテレーズの前にある日、娘へのクリスマスプレゼントに人形を探しているキャロル(ケイト・ブランシェット)が現れる。エレガントで洗練された美し…

1952年、ニューヨーク。ジャーナリストになる夢を持ってマンハッタンに出て来たテレーズ(ルーニー・マーラ)は、クリスマスシーズンのデパートの玩具売り場で臨時アルバイトをしている。テレーズにはリチャードという恋人がいるが、なかなか結婚には踏み切れないでいる。そんなテレーズの前にある日、娘へのクリスマスプレゼントに人形を探しているキャロル(ケイト・ブランシェット)が現れる。エレガントで洗練された美しさを持ち、裕福そうなのにどこかミステリアスな雰囲気を醸すその女性に、たちまち心を奪われるテレーズ。送り先伝票からキャロルの住所を知るテレーズは、ダメ元でクリスマスカードを書く。すると驚いた事に、すぐにキャロルから連絡が届く。そして二人は会うようになり、テレーズは、キャロルが人妻で、現在離婚訴訟の真っ最中で、娘の親権を巡って夫と泥沼の争いをしている事を知る。婚約者からの求婚のプレッシャーや、これからのキャリアに対する不安からストレスを感じているテレーズは、クリスマス休暇に別居中の夫に娘を取られて孤独のキャロルから、車での小旅行に誘われる。生まれて初めて本物の「恋」をしていると実感するテレーズは、キャロルとの愛の逃避行に出発するが、この旅がきっかけで、この先二人の運命が思いがけない方向に向かうとは、まだどちらとも気づいていなかったのである…

「キャロル」に投稿された感想・評価

どこ切り取っても綺麗な映画だった。
おっぱいも出てくるけど、絵画を見てるような心情です。
いや、でもやっぱり興奮しました、たすかるっ!
舞台は1950年代のアメリカ。高級デパートで働く若い女性店員・テレーズ(ルーニー・マーラ)は、店に訪れた中年女性・キャロル(ケイト・ブランシェット)に出会い、恋に落ちていく物語。

様々な点において洗練された作りで見てる側としては終始圧倒されました。

事前情報を得ていたとはいえ、細部にこだわったディティールやカラーチャート等を含めた隙が無い画面設計には唸るしかありません。半世紀以上前の1950年代を舞台にした作品でありながら、現代の雰囲気を微塵に感じさせないくらい、画面に映された風景は完成させていました。

正直、カッコつけて語りたい気持ちはありましたが、持ちうる知識量が到底及ばないレベルに仕上げられてます。とにかく「凄い」の一言に尽きます。

また、昨年見た韓国映画の『私の少女』を見たときにも感じましたが、同性愛に対する認識や批判というのは、それに対する異性(本作であれば男性)の反応というより社会的な理解による部分が大きいのだと感じました。ケイト・ブランシェットが、インタビューで答えていたように、男を悪く描いているのではなく、社会における立ち位置という視点で描いていたのは印象的でした。

純然たるラブストーリーではありますが、少し大枠で見ると、社会の空気感が見えてきますね。

少し余談になりますが、東京芸術センターのアラン・ドロン特集で、 本作の原作者であるパトリシア・ハイスミスの代表作でもある『太陽がいっぱい』を見たことは、『キャロル』に対する理解を深める手助けになりました。

というのも、アラン・ドロン演じる貧しい米国人のトムは、何故、アンドリューになろうとしたのか。私は、金やガールフレンドに限らず、自分には無い何かを求める意識が彼を衝動に駆り立てたのだと思います。本作における、キャロルとテレーズの関係性もまた、双方の過不足を埋め合わせていく意識が情愛に変化したと思います。

最後にルーニー・マーラが直視出来ないレベルに非実在美少女で終盤はクラクラしてきました。最高でした。
濃厚な大人のラブストーリーを堪能させていただきました。

二人の想いは同じなのにすれ違う…
曇りガラスの向こうに見える愛しい貴女への想い、話したいけど切ってしまう電話など映画的なオシャレな演出の数々

台詞をあえて廃し顔の表情だけで語るにはまさに古き良きあの時代の映画

これだけ官能的なベッドシーンが出来る二人の女優に拍手

この映画を表現すると思わず詩人っぽい感じになってしまいましたとさ(笑)

あとルーニー・マーラのふとした時の表情がホント素敵
よかった〜〜。
しっとりした恋愛。ずっとうっとりと眺めていたいくらい美しかった。
ルーニー・マーラの表情がたまらない。
人が一目で恋に落ちる瞬間をいままで見た映画のなかでどれよりも理解できた。

見終わったあとのうっとりとしたため息と、何時間、何日も続く余韻。時間が経つにつれどんどん好きになる。
みゆ

みゆの感想・評価

3.9
2016.02.14(37)
劇場・字幕


粒子感のある映像がとても好きだ。

主人公の一人テレーズは写真を撮るのが好きで、ARGUSの(多分)C3を愛用している。他にCanonのレンジファインダーにKodakのフィルムも出てくるし、手焼きプリントした写真も沢山出てくる。それだけでも嬉しくなるのに、ファッションはお洒落だし、テレーズ役のルーニー・マーラとキャロル役のケイト様の細やかで巧みな演技を堪能できる。

なのに何故だろう。心に響いてこなかった。とても素敵なものばかりで構成されている映画で、見ている間は集中していたし、興味深く2人の行く末を見守っているはずだった。

ただラストに小さな違和感があって、それを払拭出来ないまま映画は終わってしまった。そのせいで気持ちの収まりどころを見失ってしまったように思う。

鑑賞から時間が経てば気持ちが変わるかなと、レビューを書くのを一日遅らせてみたが変わらなかった。文句のつけようが無い作品なのに、何故こんな宙ぶらりんな気持ちのままなのだろう。私はまだ自分の感情をとらえられずにいる。

性別を取り上げているようでいて、全く性別は関係ない話だったのは面白かったな。

私の違和感についての詳細はコメント欄に。

スコアは迷走中。

【2016.02.23追記】
こちらのブログを読ませて頂きました。私が上手く言語化出来ずにいた部分が分かりやすく書かれていたので、リンクを貼らせて頂きます。
http://d.hatena.ne.jp/paranoid3333333/touch/20160222/1456111850
マデロ

マデロの感想・評価

3.7
2016/2/14 TOHOシネマズ西宮OS SCREEN3 F13

このレビューはネタバレを含みます

キャロルはかっこいい。男女問わず愛されるのは納得!
でもすこーし自分勝手やしないか。二人が愛し合っているのはわかったのだけどそこだけが引っかかった。
最後は良かった!
mitsuki

mitsukiの感想・評価

4.0
主演の2人が美しくて、ずっと飽きない…
音楽もいい。
2人のファッションもいい。
終始、雑誌の1ページのような雰囲気。

男か 女か ってだけでいろんなことが変わってくる。永遠に謎なこと。

テーマからも、ハッピーなうきうきする映画ではないけれど、
次はクリスマスシーズンに、少し強めのお酒飲みながら、ゆったり観たい。

このレビューはネタバレを含みます

この映画は「恋をする」ことの“美辞麗句”映画ではない。
映像が美しく、その画に見合ったキャスティングがされているから誤解されているかもしれないが、そういったことがポイントではない。
偶然であれ、見つめること見つめられることで、他者を発見し、自己も発見する。囲われた中から外に出て、歩み出し、他者を見つめ直す。その行為は当然、必然的に自分を見つめ直したことからくるものだ。そういった感情の流れを純粋に描いた作品である。

そこにある「視点」はキャロル(ケイト・ブランシェット)とテレーズ(ルーニー・マーラ)二人のみで「客観性」はない。
だから「反時代性」や「反社会性」といった負の側面は描かれない。そうした「視点」は“他人様”のものだからだ。凡庸な「客観性」をわざわざ描かずとも、感じさせる度量がこの映画にはある。「汚さ」を描いていないから「恋愛映画」としてどーよ?といった批判はぼやけたな視点からくるスットコドッコイな評価に映る。

「同性愛」とか「不倫」とか関係なく、ここには人が人を好きになること、恋愛することの全てがある。そう言い切ってしまいたくなる何かがある。だからこそ彼女らの視線に釘付けになり、彼女らの見つめる先を無性に確かめたくなり、見届けたくなるのだ。

TOHOシネマズ新宿
https://youtu.be/8UjhDUh5IYA
erii

eriiの感想・評価

4.0
ケイトブランシェットが男らしいです。眼光鋭すぎ…!!ジェームズボンドか?

正直、見た直後はこの映画の良さがよくわからなかったのですが、印象に残った部分を現像するように思い出してみたらちゃんと登場人物の意思が残り、テーマがあって感じ入る作品になっていると思います。
特にキャロルの最後の調停のシーンと、オープニングからリンクする再会のシーンの表情が言外の意味を物語っててとても良かったです。

ルーニーの青いワンピース姿がめちゃめちゃ可愛い。