キャロルの作品情報・感想・評価 - 605ページ目

キャロル2015年製作の映画)

Carol

上映日:2016年02月11日

製作国:

上映時間:118分

3.8

あらすじ

「キャロル」に投稿された感想・評価

いやはや、圧倒されました。しばらく夢うつつ。世界観をこれだけ丁寧に構築されれば、もう後は浸るだけ。撮影、照明、演技、音楽、そして美術!
セット、ロケ、小道具、衣裳、メイク、全て素晴らしい。

『エデンより彼方に』に拍車をかけてとにかく50年代の再現っぷりが凄まじい。何か監督の生き霊のようなものが放出されてるのではないかというぐらい凄まじい。前半のデパートの雰囲気など思い入れなしではああはならない。

トッド・ヘインズという人はティム・バートンやウェス・アンダーソンらと同じく、失われた時代と、きっとそこにあったはずの、というかあってほしいイノセンスに魅せられているのだろう。出世作はグラムロック黎明期を描いた『ベルベット・ゴールドマイン』だし。

愛と憧れ。

ルーニー・マーラも、ケイト・ブランシェットに対し、私の知らない時を生きた人として、憧れと愛情を抱く。それはラブストーリーなら当たり前だけど、監督がお膳立てしたこの「愛と憧れ」の世界においては最大の威力を発揮する。そして何よりも素晴らしいのは、ケイト・ブランシェットをただの憧れの象徴に留めず、ルーニーへのやはり「愛と憧れ」を持たせ、同じ位置に二人を置いたことだろう。だから、切ない。
Kyoka

Kyokaの感想・評価

3.5
新しい価値観!のようで本当は考え深い、性別と年齢を超えた偏見が自然に見れるラブストーリー
ca

caの感想・評価

4.3
最近再見したけど良作だと気づいた。50年代アメリカのメロドラマ。しかし希望があるような。顔、手、視線、すべてのショットが美しい
伊緒

伊緒の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1952年を舞台に、同性愛を描いた作品。

ふたりの女性が出会い、自然と恋に落ちる様を、静かでミステリアスに美しく描いている。

ケイトブランシェットの悲しげで憂いに満ちた魅力もさながら、ルーニーマーラの美しさにノックアウトされてしまう。起き抜けの彼女がなんて可愛いこと!困惑に揺れる表情がたまらなく素敵。惜しげなく見せるヌードにも見惚れてしまう。

ケイトブランシェット演じるキャロルはきっと生粋のレズビアンだけど、旦那との生活の中で一生懸命自分を偽って努力して生きてきたのだろう。どこかでタガが外れ、もう元へは戻れなくなった。だけど別れたくない旦那。繋ぎ止める術は彼女の愛する娘のみ。キャロルは娘も大事だけど、テリーズとの恋も諦められない…。

まあ、ワガママだなと。
恋ってワガママになることだとは思うけれど、それにしても、何かを得るということは何かを失うということのはずだ。少なくともこの時代で、同性愛で、旦那をこんなにも裏切っているのだから、どれも全て手に入れるなんてことは不可能だ。

これがただ単に男性との浮気だったとしても、かなりの諸行だろう。同性愛だからダメだとすることが差別ならば、同性愛だから許す余地がある、とするのも差別だろう。なんだか旦那がとても可哀想になってしまった。
よーへ

よーへの感想・評価

3.6
デパートで出会った女性同士が互いに惹かれ合い、逢瀬を重ねるようになる。

これを芸術と取るか、ちょっと退屈と取るか色々意見が別れるかもしれない。僕はちょっと退屈でした・・・
同じ監督の『エデンより彼方に』の方がおもしろかった。
美しいラブストーリー。女同士とか同性愛とかはあんまり関係ない。2人の人間が惹かれ合い、それが同性同士だったというだけ。

冒頭のシーンがクライマックスで繰り返されると、最初に見た時とまるで違う印象になるという手法が素晴らしく、2人の関係性が逆転してるという表現が見事。グラグラと揺れる画面が緊張感を増す。

憧れが愛に変わり、悲しみを越えて人として成長していく、ルーニー・マーラ演じるテレーズ・ベリベットが魅力的。見た目の変化にキャロルの影響を感じられるのもいいし、何より裸の美しさにみとれる。ていうかめちゃくちゃ可愛い。最高。
何を言われてもはっきり断らず流されてばかりだったのが、最後にノーと言えるように成長したのも感動。

キャロルは何をしていても絵になるオーラが人を惹きつけるだけの説得力がある。ただ話が進むにつれてどんどん弱っていく感じが悲しい。最後はほとんど懇願するようにテレーズにすがりついて…

とにかく人も物も建物も服も、何もかも美しく、そこに存在することを疑わせないビジュアルが好き
Kahoko

Kahokoの感想・評価

4.0
パトリシア・ハイスミス原作。1950年代の同性愛を描いた大人のラブフトーリー。

ストーリーは皆さんご存知かと思いますので本題のレビュー。すみません、正直もっとLGBT色の強い映画かと思ってました。飛んだ勘違いでした。

結論とっても素敵な映画でした。レズビアン、同性愛を否定も肯定もしてない。必然的に2人の人間が出会って、お互いに惹かれあって、愛し合う物語。ただそれが二人とも女性だったってだけ、なんか文句ある?同性だからって恋しちゃいけないって誰が決めたの?って感じで。やっぱり凄いぞアメリカ。こんな映画日本じゃ作れないだろうな。作れたとしてもあと何年後なの、、、
それでもやっぱり時代がまだまだ追いついていない。同性愛に対する考えが進んでる現代のアメリカですら今だにホモフォビアが存在するのに今から60年前なら、同性愛者が“自分らしく”生きることはとっても難しかっただろうな。それに当時は今ほど女性が活躍できる社会でも無かっただろうから、男性優位社会の中での女性同士の愛は考える必要もなく困難に決まってる。そこのところの厳しさもきちんと描いてこの美しさ。圧巻。

何より衣装、セットがどれも素敵でした♡ほぼ全シーンに赤が差し色で入っていたりして衣装やファブリックを見ているだけでもう眼福♡最近の映画ってとっても綺麗な映像ですが、わざと古くした映像もマッチしてて、車の窓ガラス越しの撮影も、どの場面を切り取っても絵になる。

演技面も共演というより競演。クラシカルな衣装を着させてたらピカイチのケイト・ブランシェット。真っ赤なリップとネイルでタバコを燻らすシーンは最高。お相手は伊勢丹カラーの帽子が可愛すぎるドラゴンタトゥーの女、ルーニー・マーラ。ケイト様ばっかり注目されがちですが、キャロルに出会ってからの表情がとっても素敵。ラストの微妙な表情も素敵だったな。この2人の視線が絡み合う瞬間が幾度となくあるのですが、めちゃくちゃお上品なのにすんごいセクシー。完全にふたりだけの世界を演じ切ってました。

でもやっぱりケイト・ブランシェットいちいち上手いですね。昔の彼女のインタビューで私が一番大好きなのが「昔学生の頃、私の女友達は皆ハリソン・フォードとキスしたいって思ってたの。でも私は違ったわ。私は彼とキスしたかったんじゃなくてハリソン・フォードになりたかったのよ(うろ覚えなので大分意訳)」ってやつ。
やっぱケイト・ブランシェット最強。
indie

indieの感想・評価

4.0
恋愛の過度期からの距離感と考え方。

恋愛において頭に血が上っている人は少し距離を離して生活してみて、もう一度会った時に程良い距離感で付き合えるのではないかという部分と良い影響を与えてくれる人、導いてくれる人とは友人関係を築くとより良い人生を送れるでしょうという啓蒙的な物語だが、画の雰囲気の良さと演出の軽妙さ、ラストの全てを集約した表情に感銘を受ける。
Aya

Ayaの感想・評価

3.9
50年代NYの雰囲気が最高。鑑賞後にはレトロな服を纏いたくなる。よくあるラブストーリーとは違う絶妙な終わり方にドキッとした。二人の女優の演技も素敵で、また見直したいと思える作品だった。
Gatt

Gattの感想・評価

4.0
美しく真っ直ぐな恋愛映画!正直感情移入してしまいました。
ケイト様の風格漂うオーラとルーニー・マーラの可愛さ、衣装の美しさ。悲恋さもありながらのラストの余韻が絶品♪