伝記映画にあるまじき主人公のチャームなき身勝手一辺倒の言動の数々に、何ら肩入れも感情移入もできず、気持ちの置きどころがわからないまま観ていたけど、たぶん向こうも別にお前に共感してもらうために歌ってるんじゃねえと思っているであろう。気の強い女もここまでくると痛快さすら感じさせてもらえないということがわかった。我々はモニカが行くところまで行くのを為すすべなく仰ぎ見ていることしかできないのだ。
ボルグさんことスヴェリル・グドナソン氏、今回は運動とか一切しなさそうな役だったけどやはり素敵でした。スウェーデン語のジャズ(「ヤス」って発音してた)の響きも心地よい。