怒りの超かぼちゃ王

コールド・バレット 凍てついた七月の怒りの超かぼちゃ王のレビュー・感想・評価

4.5
「親父の、本分」

やばい。やばいよコレ。
出川じゃないけど、やばいよコレ。
むせび泣いたよ。

いや、分かってたんだよ。

監督が、現役の中で個人的に1、2を争う、
毎回、「いやぁ~、流石やってくれるわ!」と思わされる、
ジム・ミックル。

え?知らない?

あの名作、「ステイク・ランド 戦いの旅路」を撮り、
(個人的な)話題作、「肉」を撮った、あのジム・ミックルっすよ!

・・・そうっすか、知らないっすか・・・。

では、本作から見てみてはどうでしょうか。

あんま、ジム・ミックル、これは万人におススメ!ってなかなか言えなかったんやけど、
ま、本作も万人向けではないがなw、今年の映画の中では見ておくべき一作。

特に、親父が活躍するいぶし銀のハードボイルド映画が好きな人。
見ろ。

・・・つーか、見ろ、としか言えないんよね。

本作、かなり展開がが二転三転。

私もね、最初聞いてた粗筋から展開変わっていくんで、
「え?何それ?」の連発で、ぐいぐい惹き込まれた口。

なので、本作、調べるより、見ろ。

特に、「ここんところ、良質なサスペンス映画見てないなぁ」って思う人。
サスペンス映画だと思って見たらいい。

ま、その想いはいい意味で裏切られるけど。

なんで、触れられないもどかしさがあるレビューなんやけど、
軽く、言ってもイイ粗筋を言う。

一児の父であるリチャード・デインは、深夜、妻に起こされ、異常に気付く。
何者かが、家の中に入ってきた・・・。
震える手で、父の形見の銃を取りだし弾を込めるデイン。
闇の中、音のする方へ進んでいくと・・・いた・・・強盗だ。
銃を構え、近づくデイン。
しかし、犯人が気付き、気付けば・・・撃っていた。
これまで、ただの一般市民であったデインは、この瞬間、人を殺したのだ・・・。

・・・事件は、正当防衛で片付いた。
おとがめはない。

ただ、デインの心には、葛藤を残した。
人を殺した・・・。重荷。
そんなデインの前に一人の男が現れる・・・。
犯人の父親。

「新聞で見たよ。あんたの息子、父親似だな・・・」

不敵に笑いながら・・・。

この瞬間、デインの人生が狂いだす・・・。

・・・と、いう映画だと思ってて、そこまでその通り。

が。


が。


が!!!

・・・いや、ここから先は言えない。

ただ、せやな。言うならば、
実は映画を見ながら、レビュータイトル色々考えてた。

「時代遅れのカウボーイたちのスタンド・バイミー」

途中までこれで行こうと思ってたんだけどさ。

ラストね、むせび泣いた以上さ。

使う言葉が違う。

それで、「親父の、本分」に変えた。

いやぁ、面白かった。

もし、今年の個人的映画ランキングが変動するのであれば、
もう本作だけだなと思ってたけどね。

思ってた証拠に、買ってるからね、DVDw一度も見てなかったけど。

いや、ジム・ミックルの新作なら無条件買い。

その信頼に見事以上に答えてくれた、素晴らしい作品だったと思う。

やっぱ最高やねぇ、ジム・ミックル監督。

是非ね、本作見て、ちょっとでも来た人がいれば、
名前覚えて欲しいね。

監督御用達の、ニック・ダミチ、本作も出演してます。

まぁけど、個人的に、ジム・ミックルの作風としては新境地やって、良かったわ。

あ、こんなんも撮れるんやなって。

ま、ロードムービー的な所は相変わらずやけど。

あと、この監督作品、スタンド攻撃ちゃうかってくらい、時間感覚が狂う。

比較的短い時間の作品作ってるんやけどね、
すっげ、ボリューム感があるっつーか、
ロードムービー!!!って言えるくらいのロード間があるっつーか。

これは、編集力、演出力やね。

緩急、テンポ。
無駄なく良いテンポで、しかし状況に応じてゆったり、場合によってアップテンポで。

口ではこう言えるんやけど、そこの変化を変に感じないんだよね。

露骨に「テンポいいなぁ」ってタイプでなく、
むしろスローテンポな印象があるんやけど、
実際はかなりアップテンポ。

ほんと、不思議な監督やわ。

天才としか言いようが無い。

次回作、仮にDVDスルーだとしたら、
無条件でまた買いますよ。

今のところ、現役監督で、個人的に1位、2位を争う、推しメン監督の作品。

想像以上に満足の出来でした。

今年、ウォーリアーとマッドマックスが抜けた感じがしてて、
もし、そこに食い込む事があるとすれば本作だ、と思ってたけどね。

食い込んだ。

本年度、個人的トップ3の一角。

「ステイク・ランド 戦いの旅路」と合わせて、ジム・ミックルの魅力を感じて下さい。
「肉」は、この二つ好きになったらでいいです。
ちょっとハードなんでねw