うめ

ディア・ホワイト・ピープルのうめのレビュー・感想・評価

3.2
白人・黒人間の人種問題のルーツは言わずもがなで、
それが、現代の名門大学内においても例外ではなく根強く続いているということがよくわかる作品だった。
ブラックフェイスにすることが、軽いジョークで済まされない過去がある。
自分だって、アジア人をバカにする時に使う釣り目ジェスチャーは腹立たしい。

黒人が天パをストレートにするのは、憧れ。
白人がブリンブリンをつけて、”ドープ”やら”イル”などの黒人スラングを使いたがるのも、憧れ。
それらを真似るのは全然悪いことじゃない。

だけど、
多人種の、尊敬の意思もない嘲笑のためのブラックフェイスは、蔑み。
その逆も然り。
劇中のアイビー白人どもは当たり前にクソだとして、
過敏なほどに黒人の権利を主張しすぎるのも、正直狂気じみて見えた。
なんか、60年代の左翼思想学生をテレビで見たときと同じ感覚。
やはり大切なのは、意見を言いながらもお互いを尊敬し合うこと。
この当たり前のことが、難しいらしい。

なんて、自分も気がついていないだけ、絶対差別をしている。
何かしら相手の主権を犯している。
人間は、差別し合いたくて仕方がない動物だからなぁ。

最後に一つ。
色々言ったが、エンタメ的にそんな面白くなかったぜ!!この映画!!
ヒャッホウ!!
うめ

うめ