凶悪強盗団を追う香港警察警部の奮闘を描いた香港ポリスアクションドラマ。
アラン・ユエンが監督と脚本を担当し、アンディ・ラウが製作と主演を務め、ヤオ・チェン、ラム・カートン、フー・ジュン、フィリップ・キョン、レイ・ロイらが共演。
現金輸送車が覆面をした強盗団に襲撃される。香港警察のロイ警部(アンディ・ラウ)は、強盗団と銃撃戦の末、乗っていた車に別の車が突っ込んできて強盗団のボスであるツァオ(フー・ジュン)を取り逃がしてしまう。突っ込んできた車を運転していたのは、ロイの同級生で服役を終えて最近出所したばかりのトー(ラム・カートン)だった。トーは単なる自動車事故だと主張する。トーは堅気になって恋人のビン(ヤオ・チェン)とやり直そうとしていた。ロイ警部は捜査を続けるが、証拠がなくツァオを逮捕できない。そこでロイ警部は、出所したばかりで難病の娘のいるトン(フィリップ・キョン)を20万ドルの報酬で強盗団に潜入させる....
オープニング早々に走行中の現金輸送車がクレーンで宙吊りにされ、続いて派手な銃撃戦が続き、緊迫したシーンに引き込まれる。
大胆な手口の犯行が圧巻で、その後も目まぐるしく変わるシーンと壮絶なアクションに目が釘付けです。
ビルの8階(?)からの転落や階段落ち、衝突や爆破による車が吹っ飛び宙を回転する派手なカーアクション、警察と強盗団の壮絶なマシンガンによる銃弾や手榴弾が飛び交う市街戦などに圧倒される。C4爆弾やロケットランチャーによる爆破など、まさに戦場そのもの。緊迫感を煽るBGMが盛り上げる。
裏切りと思惑と愛が交差しながら白昼の市街戦の末、クライマックスは地下のガス管の大爆発で地面は陥没、地下鉄は崩落、ビルは崩壊する。
多くの犠牲者が切なくもやるせない。
最後は思いも寄らぬ結末に茫然とさせられ、冒頭の伏線回収が秀逸です。
アクションのみならず、愛と哀しみが交差し、怒りが込みあげ、ヒューマンドラマも満喫できる。
最後に届くFAXが哀愁深い。
「台風は?」「過ぎた」
2025.10 BS12で鑑賞(字幕)