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キングスマンのumisodachiのレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.5
海外移住してからあまり新作を観られないのでわ、過去のレビューをこっちにも上げていきます。過去のなのでレビューもまだ薄ーい。(劇場公開時の感想です)


最高。

カッコよさ、スピード感、笑いの要素、キャラクター、すべてが最高。

コリン・ファースはもちろん、主人公の子も、サミュエル・L・ジャクソンもその部下の女子も、、マイケル・ケインをはじめとするキングスマンメンバーも全員良い。完璧。

今年の映画として『マッド・マックス』と双璧をなすが、敵役が社会的弱者をルーツとしていて、世界を良くしようという信念に基づいているという点と色々と頭がおかしいという点で両映画は共通している。

では相違点が何かというと、『マッド・マックス』はイカれた風貌や行動ではありながら崇高な信念に基づいて行動している人しか出てこない映画だが、『キングスマン』は上品でスノッブな風貌や行動ではありながら限りなく下品でイカれた中身の人しか出てこない映画だという点だろう。

私は英語ネイティブではないものの、実際のセリフも『キングスマン』の方がだいぶお下品だったはず。教会での殺戮シーンとかお下劣以外のなにものでもないし。ラストの展開なんて本当酷い(笑)

『マッド・マックス』のイモータン・ジョーは、あの状況で有機的なシステムを構築しより健康的で建設的な世界を作ろうとしていた点で、階級主義バリバリで俗物の『キングスマン』アーサーよりも数段尊敬に値するし。(キングスマンのメンバーを円卓の騎士になぞらえているところとか、本当にタマラナイ)

まあ、そんなこんなで結果、私は『キングスマン』の方が好き。
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