寿マーガリン

キングスマンの寿マーガリンのレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
2.0
高級なジャケットっていうのは、『首で着る』と言われているんだ。

首から肩にかけてのラインが沿うように作られているかどうか。
それが良いジャケットの見分け方。高級紳士服というのは、見えない部分にものすごい技術量が含まれているものなのだCooooooL!

さて、キングスマンのジャケットを見てみよう。

AOKIで1万円のジャケットより、襟が立体的に見えると思わないかい‥‥?

あれはね、ラペルの裏に手縫いで約1,000針くらい細かく補強ステッチをかけて、わざとテンションをかけてアールをつける技法なんだ。
これは大量生産の工場では出来ないから、1着1着手作りしている証だね。この技法を使うと1日1着しか作れないくらい手間がかかるんだ。
コム・デ・ギャルソンのスーツラインでは、生地を織るのに1日4着分しか織れない機械を使ってるらしいけど、それを越えるほど、キングスマンは良いジャケットを着ているよ!さすが本物の紳士だね!


アクションシーンでも脛毛が見えない程度に長い靴下を履くというのも、思いやりのあるマナーファッションだ!紳士とビジュアル系に体毛はご法度なんだよね!!


主人公は、フレッド・ペリーにアディダスを羽織るという、日本ではなかなか見かけないスタイル。

靴はアディダス、ジェレミースコットコラボのスニーカー。NIKEじゃなくてアディダスを履く当たりがすごくイギリスっぽい。でもアディダスって実はドイツ発祥なんだ。アディダスとプーマの創設者は実の兄弟っていうのも以外と知られてないよね。

まぁ、キングスマンの靴がラストから作ったフルオーダーだったら、彼のスニーカーは25足は買えるよね、それくらい高い靴を履いている。さすが英国紳士。ユーロじゃなくてポンドで買っててほしい、マネークリップでまとめたやつでね!

そんなことより、
あのアメリカンな悪者も、ポロシャツにVネックニット、その上に高襟シャツ、さらにジャケット、そしてストリートなキャップをonするという上級者な着こなしがやばい。
デブには着れない重ね着テクだ。マックを食べる男とは思えない。ライザップにでも通ってるに違いない。

高級なジャケットと靴の話をしたら二時間は語れるけど、今時それが流行らないのもよくわかる。金持ちは伝統技法を残すためにも、『本当に質の良いもの』を買うようにしてほしい。


映画自体は正直全然ハマらなくて、ケミカルにリズミカルに首が飛ぶシーンとか、プレステの動画みたいなバトルシーンで目眩がしたのは、二日酔いのせいだけじゃないハズよね。


というか、
観てる途中で彼氏が『俺が高校生の時やってたバンドの名前は、夢遊病だった』という、アングラ感溢れるカミングアウトをしてきたので、その話が気になってしまって全く映画が入ってこなかった。

「インディーズデビューしたけどCDまったく売れなかったよガハハ!」という彼の楽しそうな笑い声しか、私に記憶には残らない二時間だった。
明るいって、最高だな!と思いましたね。