tjZero

キングスマンのtjZeroのレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.4
”背広”の語源ともいわれる、ロンドンの紳士服街”サヴィル・ロウ”。そのテーラーの一角にスパイ組織がある…というワクワクする設定(ちなみに、007の第1作『ドクター・ノオ』のショーン・コネリーもサヴィル・ロウ製のスーツを着用)。

「スーツは最高の鎧だ」というセリフも出てくるけど、大人の男=紳士が身につけるべきは、バットマンのマントでもスパイダーマンの被り物でもなく、やっぱり背広。

真正のセレブ(奥さんはクラウディア・シファー)である”最高の道楽息子”マシュー・ヴォーン監督は、洗練された英国諜報員のカッコよさを、これでもか、と見せつけてくれる。

かといって、”イギリスじゃなきゃダメ”って訳じゃない。差別や選民思想は大キライ。
劇中の”ヘイト・スピーチまがいの宗教集会”や”勘違いしたパーティー・ピープル”たちを徹底的に抹殺するシーンの痛快さ。

ギャグやパロディも素晴らしい。007なんかの悪役の陰謀が本当に実行されたらどうなるか、っていうのを晴れ晴れするような大ボラで披露してくれる。
ダイア―・ストレイツから『威風堂々』まで、音楽の使い方も最高♪

ストリートの悪ガキが、スーツをビシッと身につけたオトナの紳士になるまでの青春&成長物語としても楽しめる。

SWファンであるヴォーン監督らしく、スパイのコードネームに円卓の騎士の名を付けたり、マーク・ハミルまで出てきちゃうのも拍手。